おすもうさん的“干支引き継ぎ式”~亥年☆白鷹山が2019に挑む!-その①

昨年末にご登場いただいた戌年☆隆の勝関から干支を引き継ぐのは、高田川部屋の白鷹山関。2018年は五月場所で十両昇進後、翌場所に幕下に陥落するも、一場所で十両復帰。以後、九月、十一月場所は連続勝ち越しと絶好調。2回シリーズでお届けする“干支引き継ぎ式”亥年編、その①ではまず2018年をふり返っていただきました!

干支、引き継ぎました!

―2018年はどんな一年でしたか?
白鷹山:山あり谷ありな一年でしたね。いいことも多かったんですが、悪かったこともそれなりにあって。でも、番付で見たら、上には行くことができたので、おおむね及第点だったと思います。

―一番うれしかったこと、くやしかったことは?
白鷹山:うれしかったのは新十両で、くやしかったのは十両から落ちたことです。

―新十両と再十両の両方を経験されましたが、気持ち面での違いはありましたか?
白鷹山:新十両のときは気持ちがふわふわしてましたね。定まっていなかっというか。十両になったメリットしか見てなくて、背負ったものをまったく考えてなかった。一旦落ちて再十両で戻ってきたときは、故郷の皆様とか、家族とか、応援してくださる皆様の思いを背負ってるんだということを、しっかり親方に指導いただいて、地に足がついた状態で再十両を迎えられたんじゃないかなと思います。

―去年一番笑ったことは?
白鷹山:網膜剥離になったことですかね。大爆笑ですよ。ウソでしょ!!って感じで。

―え!いつですか?
白鷹山:新十両の次の場所ですね。

―名古屋場所?
白鷹山:ですね。名古屋場所終わって、再十両の場所の前に検査したらわかって。

―手術したんですか?
白鷹山:はい。両目。

―両目!!!!!
白鷹山:はい。

―自覚症状はあったんですか?
白鷹山:ちょっと上のほうに暗い幕がかかったように見えてて、傷ついちゃったのかな~なんて思ってたら「これは網膜剥離です。九月場所あきらめてください」ってお医者さんに言われました。

―え~!!
白鷹山:再十両の場所なんで、そんな簡単に諦められるか!って思って。そしたらお医者さんに「これ両目ともですから、あなたヘタしたら失明しますよ」って言われて、感情を通り越して笑ってしまいました。

―ぜんぜん気づきませんでした。
白鷹山:それはもう、なるべくわからないようにしてましたから。今はもうがっちり手術していただいたんで、大丈夫なんですが。その時はちょっと絶望し過ぎて笑っちゃいました。一周まわって。

―東京で手術されたんですか?
白鷹山:はい。いいお医者さんを紹介していただきました。その先生が「じゃ、九月場所間に合うようにしましょう」って言ってくださったんで、お陰様で九月と十一月場所はなんとかとれました。

―そんなことがあったとはつゆ知らず、ずっと調子がいいと思っていました。
白鷹山:そんなわけで、それが山あり谷ありの谷ですね。

―十両から落ちた時に、体のメンテナンスをあんまりされてなかったとおっしゃってましたが。
白鷹山:そうですね。それで接骨院に行くようになりました。どっか痛いなと思ったら、湿布はったり、お湯につかって筋肉ほぐしたりだとか、マッサージしてみたりと、あらゆる方法をつくさないとと思いなおしたんです。それまでは適当でいいやって感じだったんですが、よくよく考えたら、まだ23歳だったんで無理がきいてたと思うんですが、これから先まだ長い相撲人生なんで、ケアすることを習慣づけていった方がいいかなと思いまして。

―それはどなたか関取にアドバイスいただいたり?
白鷹山:輝関に。

―お!戌年の兄弟子ですね。
白鷹山:はい。「しんどいとこあったら、場所中はなるべく接骨院行った方がいいよ。パフォーマンスにも違いが出てくるから」ってことはお話してもらいました。

稽古中、兄弟子の輝関からアドバイスをうけることも。

―関取になってからの違いは何か感じましたか?
白鷹山:番付に自分のハンコを押すようになりました。あれはちょっとうれしかったですね。あとは、サインができるようになったというのがありますかね。

―字、お上手ですよねぇ。
白鷹山:3文字なんで、正直ちょっと面倒くさいんですが(笑)。

―そうですね。部屋の輝関とか竜電関とか、短い名前が多いですよね。
白鷹山:僕だけ長い。

―画数も。
白鷹山:鷹がね~。

―画数が少ない字と多い字の組み合わせも難しい?
白鷹山:バランスとるのが難しいですね。白を少し大きめにしたり、山は幅をとってみたりとかしてます。

―それって、伊之助さんからアドバイスが?
白鷹山:ベースは親方から教えてもらったものですけど、伊之助さんと、故郷が白鷹町なんで白鷹の有名な書道家さんの字を見て、ミックスして今の形になってます。

―練習されました?
白鷹山:めっちゃしました。最初、新十両のときに手形を求められたんで800枚くらい書いたんです。1枚目と800枚目は差がすごくて……。1枚目とかひどいですよ。

―逆に1枚目はレアじゃないですか?
白鷹山:そうですね。むちゃくちゃな白鷹山なんで……。

―初々しい。
白鷹山:そうですね。初鷹山(ういようざん)です(笑)。

―初鷹山!!最初のサインはご両親に?
白鷹山:いえ、誰にかわからないです。十両上がってすぐのころは、よく行くレストランの方に「十両になったらサインください」って言われてたので、差し上げたらすごく喜んでくださったり、うれしかったですね。

―うれしいですよ。
白鷹山:ありがたいですね。手形1枚で喜んでいただけるのはうれしいです。

―サインといえば、今回亥年ということで、こちらにサインをいただけないでしょうか。(いのししのぬいぐるみをさし出す)こんなのにサインとは失礼なのですが……。
白鷹山:いえいえ、ぜんぜんいいですよ!

【こんにちは亥年スペシャルプレゼント】

ご応募を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!
(厳正なる抽選のうえ、ご当選者にのみメールでご連絡いたします)

ということで、隆の勝関の犬のぬいぐるみに続き、この白鷹山関のサイン入りいのししのぬいぐるみを1名様にプレゼントいたします! 読めるようにと、何度もなぞりながら書いてくださいました。

<ご応募方法>
件名を「白鷹山ぬいぐるみ希望」としていただき、お名前、メールアドレス、「おすもうさん」サイトでおもしろかった記事を3つご明記のうえ、info@osumo3.comまでご応募ください。締め切りは2019年1月31日まで! 応募者多数の場合は厳正なる抽選のうえ、ご当選者のみメールにてご連絡いたします。
*個人情報のお取扱いについて
お預かりした個人情報は、適切に管理し、プレゼントの発送やサイト制作の参考にさせていただく以外の目的で使用いたしません。

おすもうさん的“干支引き継ぎ式”も次回で完結。白鷹山関に2019年の目標について伺っています。新年早々の稽古風景もお届け!お楽しみに~。

白鷹山 亨将(はくようざん・りょうすけ)
高田川部屋所属。山形県西置賜郡白鷹町出身の平成7年4月13日生まれの亥年。初土俵は平成23年五月場所、平成30年五月場所で新十両、翌七月場所で幕下陥落するも、幕下優勝を経て九月場所で再十両。九月場所、十一月場所と連続勝ち越し。

photo:Tomoko HANAI

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