“おすもうさん的”巡業を100倍楽しむ方法 2019 ~その①~

おすもうさんならではの視点で巡業の楽しみ方をお伝えしている「“おすもうさん的”巡業を100倍楽しむ方法」2019年バージョン。今回は川崎巡業にお邪魔しました。

大相撲巡業は年に4回、春・夏・秋・冬に行われ、力士との距離感が近く、本場所とは違う楽しみが満載。その①では、まず巡業の予備知識としてタイムスケジュールをご紹介します。

会場前にはカラフルな幟が立ち、相撲ムードを盛り上げています。2019年4月12日に開催された川崎巡業では、まだ桜が残っていて、なんとも華やか!

【巡業のタイムスケジュール】

8:00頃 開場・一番太鼓
相撲の開始を告げる太鼓。呼出しが入口付近で叩いています。本場所では櫓の上で叩いていますが(名古屋場所以外)、巡業では地面にゴザを敷いて叩いているため、間近で見られるチャンス! ちなみに呼出しさんは私服です。

8:00~9:00頃 握手会
ロビーなどでは、十両以上の力士による握手会が。タイミングが合えば記念撮影してもらえることも。(写真は2018年柏巡業のもの)

8:00~ 稽古
土俵上では幕下以下の力士による稽古がまず行われ、三々五々、十両以上の関取も土俵に集まってきます。幕下同士の稽古の後は、関取が若い衆に胸を出し、十両、幕内の稽古へと進みます。この間、会場の壁際では関取がウォーミングアップを行いながら、お客さんと触れ合ったりも。

11:30頃~ 幕下以下取組
巡業は基本的に関取(十両以上)が参加するものですが、付け人として幕下以下の力士も同行し、稽古や取組も行います。

お好みプログラム(初切・相撲甚句・太鼓打ち分け・綱しめ実演・髪結い実演など)
幕下以下の取組と十両土俵入りの間や、十両土俵入りと十両取り組みの合間などに、初切や相撲甚句などのお好みプログラムが挟み込まれます。行われるお好みは勧進元が決めるため、巡業によっていろいろ。

初切や相撲甚句を担当するのは幕下以下の力士。相撲の禁じ手をコミカルに演じる初切では、アクロバティックな動きも多いため、コンビの息がぴったり合っていることが大事。ここ最近は高田川部屋の勝武士&恵比寿丸コンビが務めています。

相撲甚句は歌の上手い力士が担当。ええ声を聞かせてくれます。甚句の名手だった大至さんは、十両に上がっても甚句を務めたそうです(大至さんインタビューを読む←大至さんが甚句を志願した理由が…)。

横綱・白鵬による、綱締め実演。綱は重さ約8kg、長さ4~5mもあり、付け人5~6人がかりで締めます。

甚句チームが花道奥で出番待ち。相撲甚句にはご当地ネタが盛り込まれたり、ダジャレが効いていたり。「あ~どすこい~どすこいっ」の合いの手を入れながら歌われます。

13:00頃~
十両土俵入り
十両取組
幕内土俵入り
横綱土俵入り
幕内取組
本場所同様に土俵入りと取組が行われます。ちなみに、この土俵、各会場で先発隊として先乗りしている呼出しと現地ボランティアなどによって毎回作られ、前日には土俵祭(土俵の安全を祈願して、土俵に神様を迎え入れる土俵開きの儀式)が行われています。ただ、相撲用に作られていない会場で行われる巡業では、床への負担を軽減するため、型枠を使った底上げされた土俵となっています。

巡業でしか見れない!あり得ない対戦!?
巡業や花相撲では、本割(通常の取組)以外に特別な“番外取組”が組まれることがあります。たとえば、本来は対戦のない同部屋対決(優勝決定戦などを除く)や引退相撲などでは引退力士が相手を指名するなど。今回は、ご当地力士の友風が同部屋の先輩である嘉風と対戦するというスペシャルな一番が組まれました。友風は取組前に兄弟子・嘉風から「ガチンコで行くから」と宣言されたとか!

豪快な吊り出しで軍配は友風に。

取組前に行われた記念品贈呈式では、2人仲良く記念品を受け取りました。

15:00頃 
弓取り式~打ち出し

取組がすべて終了すると、本場所同様弓取り式が行われ、打ち出しとなります。

●あると便利! 持ち物をチェック!

・スリッパ……巡業の会場としてよく使われるのが体育館。ビニールシートが敷かれて土足厳禁となっている場合がほとんどです。裸足でも問題ありませんが、スリッパがあれば移動も快適。

 

色紙&サインペン……会場のあちこちで力士と遭遇。サインがもらえるチャンスも本場所とは比較にならないほど溢れています。色紙&ペンは持ち歩いて、お目当て力士のサインをゲット。
*ペンを力士に渡す際は、キャップを付けたままなど、ペン先を出さずに手渡しましょう。大事な締め込みや化粧廻しを汚してしまう危険があります!

座布団などの敷物……巡業によっては、溜り席やマス席に座布団が付いている席と付いていない席があり、座布団なしの席の場合は家から持参するのが無難。とはいえ、せっかくですから、記念座布団付きチケットがおすすめです。開催年と場所名が書かれた記念座布団。お土産用に販売されていることも。

“おすもうさん的”巡業を100倍楽しむ方法2019~その②~では、ご当地力士・友風のインタビューをお届けします!プレゼント企画もあるので、お見逃しなく!

photo:中川真理子、花井智子(川崎)、神原孝幸(柏)

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