“おすもうさん的”巡業を100倍楽しむ方法 2019 ~その②~

力士との距離感が近く、本場所とは違う楽しみが満載の巡業。その①では巡業のタイムスケジュールをご紹介しましたが、その②では、“おすもうさん”がみつけた巡業のエンジョイポイント5つをチェックしましょう! エンジョイポイントその4のご当地力士では、川崎出身・友風関のインタビュー&プレゼントもお見逃しなく!

“おすもうさん的”巡業エンジョイポイント
その1~力士と触れあうチャンスの多い朝早めが狙い目!
その2~取組よりも稽古がおもしろい!
その3~「お好みプログラム」は巡業ならでは!
その4~ご当地力士で盛り上がろう!
その5~ご当地グルメを堪能しよう!

<前号に引き続き・・・・>
〔お邪魔した巡業〕大相撲川崎場所:川崎市とどろきアリーナ(神奈川県川崎市)

その1~力士と触れあうチャンスの多い朝早めが狙い目!
・握手会
8時~9時頃、ロビーなどで力士が2人ずつ登場し、握手会が行われます。登場力士は約15分で交代するので、数名の力士との握手が可能!

 

・稽古待機中の力士にドキドキ!
開場と同時に、土俵上では幕下以下の力士が稽古を開始。そこへ、白まわし姿の関取衆が三々五々集まってきます。体育館の隅っこで軽く体を温めたり、仲の良い力士同士でおしゃべりしながら、稽古待機。この時がサイン&握手&記念撮影のお願いしどき! 部屋の壁を超えて、同期同士、出身大学が同じ力士同士などで談笑していることも多く、誰と誰が仲がいいんだ~など、力士の意外な相関図も見え隠れして、観察しているだけでも楽しい!

付け人を相手に体を動かす正代。奥は正代と仲の良い錦木。土俵に上がる直前までメガネをかけておられます。

その2~取組よりも稽古がおもしろい!
相撲の魅力はなんといっても取組…なのですが、巡業は「稽古場所」といわれるだけあって、稽古が見ものです。部屋で行われている朝稽古は、非公開の部屋もあり、実際に見られるのは貴重。さらに、部屋の枠を超えて1つの土俵で稽古を行うので、ふだんの部屋の稽古では見れないシーンもあるのです。

稽古はまず幕下以下同士から始まり、関取が幕下以下に稽古をつけ、十両力士、幕内力士と進みます。行われる稽古はおもに、「申し合い」「三番稽古」「ぶつかり稽古」。
●申し合い…勝ち抜き形式で行う稽古。勝負がつくや否や、勝った力士に対して周りで見ていた力士が猛アピール。勝った力士が次の相手を指名。負けるまで取組み続ける。
●三番稽古…同じ力士同士で何番も相撲を取り続ける稽古。三番とは3回ではなく、数多くという意味。実力が近い力士同士で行われるが、巡業では、大関や横綱がご当地の力士を相手にしたり、部屋や一門の違う力士と行うこともあり、これもまた見どころのひとつ。
●ぶつかり稽古…一人が胸を出し、もう一人がその胸を借りて、土俵の端から端まで押し、「押し」と「受け」の鍛錬をする稽古。

巡業の稽古ならではなのは、部屋や一門関係なくという点。普段は稽古しない相手と白熱した稽古が行われます。写真は土俵下で隆の勝と阿武咲が何やらお話し中。出稽古のときも、お互いの稽古や取組についてよく話すと以前のインタビューでおっしゃってましたね(隆の勝インタビューを見る)。

ちなみに稽古をよ~く見ていると、三番稽古やぶつかり稽古の後に格下の力士は稽古をつけてもらった格上の力士に力水を持って行きます。礼を重んじる相撲ならではのシーン。

その3~「お好みプログラム」は巡業ならでは!
巡業では、稽古・握手会・ちびっこ相撲・土俵入り・取組の基本プログラムのほかに、勧進元が自由にチョイスできるオプション「お好み」があります。

<おもな「お好み」>

初切(しょっきり)…相撲の禁じ手(握りこぶしで殴る、目などの急所を突くなどの八手あり)をコントのようにコミカルに演じて紹介。幕下以下の若い力士二人と行司の計三人で行う。

●相撲甚句…七五調のリズムにのせて、力士の日常や社会事情、ダジャレ、ご当地ネタなどを歌うもの。「あ~あ、どすこい~、どすこい」の合いの手が入る。歌の上手い幕下以下の力士が担当。

●太鼓打ち分け…相撲の始まりを告げる「触れ太鼓」、開場を知らせる「寄せ太鼓」、終わりを知らせる「跳ね太鼓」などを呼出が土俵上で実演。

●綱締め実演…横綱の綱を土俵上で締める。力士が5~6人がかりで渾身の力を込めて締め上げる。ちなみに横綱の綱は約8㎏だそう。

 

●大銀杏髪結い実演…力士がモデルとなって、土俵上で床山が大銀杏を結いあげる。ご当地力士がモデルとなることもある。

上から、初切、相撲甚句、太鼓打ち分け、綱締め実演(初切と太鼓打ち分けは2018年柏巡業のもの)。

その4~ご当地力士で盛り上がろう!
ご当地力士は、地元の誇り! 場合によっては一足お先に現地入りし、巡業開催をアピールすることも。よくあるのは、市長表敬訪問や地元消防署や警察署の一日署長など。巡業当日は、稽古や取組で土俵に上がるたびに「○○市出身、□△○~」と名前をアナウンスされ、会場から拍手喝采がおこります。

今回は、川崎出身・友風(尾車部屋)のインタビューをお届け!

昨年(2018)4月の川崎巡業ではまだ幕下だった友風が、今年は幕内になって地元に凱旋!1年の大躍進のヒミツ、川崎への思いを伺いました!

川崎は心が休まる、縁起のいい場所

―地元開催の巡業、いかがですか?
先場所(平成31年春場所)で、しっかり9勝あげて勝ち越しての凱旋なので、みなさまに恩返しできたかなと思います。

―川崎は友風関にとってどんな場所ですか?
子どもの頃からずっと生まれ育った場所だし、一番安心します。昨日も実家に帰りまして、一番落ち着く、心が休まる場所ですね。
それに、川崎に帰るってなるといい結果が出るんです。新十両の九州場所は、場所後(12月)
に川崎で十両昇進祝いがあって、負け越すと幕下に落ちてしまうという状況でしたが、十両優
勝して帰れました。今回も先場所新入幕で勝ち越して帰って来れました。

―実家ではピアノも弾かれましたか?
はい。姪っ子がまだ生まれたばっかりですがピアノが好きみたいで、一緒に弾いてました。
ピアノ弾くと喜ぶんですよ。

兄弟子の“変わった”アドバイスとは!?

―この1年でぐんぐん番付を上げて来られましたが、好調の要因は?
先場所、幕内で嘉風関に力水をつけることもできましたが、常日頃からそういうことを目標に
付け人をやらせていただいてました。嘉風関には毎日親身にアドバイスいただいていて、やっ
ぱり大きな存在です。

―例えば?
場所へ臨む姿勢とか、相撲に対する考え方が、他の関取衆とは違うんです。その変わ
ってるところを学んだことで結果が出てると思うので、これからもどんどん変わってるところ
を真似していきたいです。

―変わってるっていうのは?
稽古の仕方だとか、本場所への気持ちの持ちようだとか、細かいことですが。

―具体的には?
負けてもいいっていう。負けたからなんかなるのかって言われるんです。負けてもいいけど、
負けたときにあの時こうしとけばよかったっていう後悔なく負けて来いっていわれます。嘉風
関は、取組前に「今日はお前負けるかもしれないよ」って結構言うんです。その後に、こうし
ろっていうアドバイスをしてくれる。で、そのとおりに相撲を取ると白星に繋がるんですよ。
なんか変わった指導の仕方をしてくれてるって感じます。

―新入幕の土俵はどうでしたか?
新入幕って言う大きなプレッシャーがありました。新入幕はほかに同級生が2人いて
(照強と大翔鵬)、その2人が僕の前で相撲をとって負けたりすると、僕も変に考えすぎたりも
しました。

―そんな中9勝と好調でしたね。
嘉風関がいたっていうのは好調の要因じゃないでしょうか。親方にも「目一杯やっ
てこい! 新入幕なんだから、小さい相撲を取るな。チャレンジャーとして目いっぱいやって
こい」って言われましたし。親方と嘉風関の2人の指導者の言葉に救われて勝ち星を重ねられ
たと思います。

―千秋楽の碧山関との一番、勝てば敢闘賞でしたが……。
取組前に記者さんから「今日勝ったら敢闘賞ですね」って言われて「あ、ぜんぜん意識してま
せん」って答えたんですが、内心めっちゃ意識してたんですよ(笑)。

―巡業中もよく碧山関と稽古をやってますね?
そうなんです。碧山関に負けて終わったんで、次は負けたくないなって思ったんですが……、
めちゃくちゃ強いですね。

―稽古でも勝ってない?
勝ってないです。来場所はもしかしたらまた当たるかもしれないんで、今度はリベンジしたい
なって思います。今度はあんな変な相撲にならないよう。

―夏場所に向けてお願いします!
来場所は番付が多分上がって、先場所よりは格段に強い人に当たると思います。それで、この巡
業でも幕内上位の方々と稽古してるんですけど、力の差を実感してて……。しっかりちゃんと
稽古して、チャレンジャーとして、まぁずっとチャレンジャーの気持ちでやってきるんですが
、チャレンジ精神で思いっきり相撲をとりたいと思います。

川崎巡業を観に来ていたおじいちゃんと一緒に。

友風ひと口メモ
〚動物〛
―好きな動物は?・・・猫。実家で2匹飼ってます。
―何猫ですか?・・・普通の猫です。雑種の。
―名前は?・・トラじまのトラと、牛柄のもーちゃん。

〚グルメ〛
―川崎のおすすめグルメは?・・・大師巻。川崎大師のせんべいがあるんです。海苔で巻かれた。今まで食べたお菓子の中で一番おいしいなと思いました。川崎だからとかじゃなくて、本当においしいなと思いました。

〚好きなアーティスト〛
―ピアノは、今どこかで弾いてたりしますか?・・・巡業の食事会場にグランドピアノが置いてあって、他の関取衆からリクエストもらっていろいろ弾きました。
―得意な曲は?・・・ジャパンとか好きなんで。YOSHIKIさんめっちゃ好きなんです。超天才じゃないですか。曲も作るしピアノもうまいし。
―一番好きなアーティストはYOSHIKI?・・・はい。

 

友風 勇太(ともかぜ・ゆうた)
平成6年12月2日生まれ、尾車部屋所属。
向の岡工高~日体大を経て平成29年夏場所で初土俵。平成31年九州場所で新十両、十両優勝を果たし、平成31年春場所で新入幕。特技は音大レベルのピアノ。

スペシャルプレゼント

友風関のサイン入りおすもうさんクリアファイル&封筒セット 1名様
(封筒にはサインは入っていません)

<ご応募方法>
件名を「友風プレゼント希望」としていただき、お名前、メールアドレス、「おすもうさん」サイトでおもしろかった記事を3つご明記のうえ、info@osumo3.comまでご応募ください。締め切りは2019年5月31日まで! 応募者多数の場合は厳正なる抽選のうえ、ご当選者のみメールにてご連絡いたします。
*個人情報のお取扱いについて
お預かりした個人情報は、適切に管理し、プレゼントの発送やサイト制作の参考にさせていただく以外の目的で使用いたしません。

その5~ご当地グルメを堪能しよう!
巡業会場の前には屋台が登場し、ご当地グルメも味わえます。川崎場所では、ご当地部屋・中川部屋のレシピによるちゃんこのほか、ケバブ、クレープなどオシャレなお店も登場。お昼どきには力士が買いに来ることもあります。

中川部屋のちゃんこ。ニンニクが効いてておいしい!

クレープ屋さんに並ぶ北勝富士と朝乃山。

館内の売店にはお弁当やもつ煮、地元の野菜やフルーツも並び、友風おすすめの川崎名物「大師巻」も!

【巡業のスケジュールとチケット】
巡業は、年に4回行われ、おおよそのエリア分けが決まっています。
春巡業(3月末~4月末頃)…近畿地方、東海地方、関東地方
夏巡業(7月末~8月末頃)…東北地方、北海道
秋巡業(9月末~10月末頃)…東海地方、近畿地方、中国地方
冬巡業(11月末~12月末頃)…九州地方、沖縄

スケジュールの詳細は随時、日本相撲協会のHPにて公開されていますが、公開に先駆けてチケットが発売になることもあります。
チケットの発売スケジュールはチケット大相撲にて確認できます。

2018年柏巡業でのご当地力士インタビュー「隆の勝」編はコチラ

photo:中川真理子、花井智子(川崎)、神原孝幸(柏)

この記事をSNSで共有する

コメントは受け付けていません。