炎鵬@カフェのらくろ おまけ企画

新入幕で大活躍の炎鵬関。前回の元立呼出し・秀男さんとの対談(対談を読む)ではお届けしきれなかったお話をどどーんとご紹介! 角界に入るまでのこと、学生相撲のこと、サンドイッチへのこだわりなど、カフェのらくろでのインタビューをどうぞ!

同級生・輝関とは“りょうや・ゆうや”の仲

―炎鵬関の新入幕で幕内に石川県出身力士が3人になりました。(遠藤、輝、炎鵬)
炎鵬:はい。みんな同じ中学なんです。

―名門ですね。しかも輝関とは同級生ですよね?
炎鵬:小学校の頃から知ってて、中学1年生のときは同じクラスでした。友だちも同じで、一緒に遊びに行ったりしてましたね。

―同い年には見えないですよね?
炎鵬:初めから彼は大人っぽかったですね。ちょっと大人びてました。話すとけっこうお茶目というか普通なんですが、見た目がおじさんくさいですよね(笑)。

―なんて呼び合ってるんですか?
炎鵬:本名です。僕は輝関を「綾哉(りょうや)」と呼んでいて、彼は僕のことを「友哉(ゆうや)」と呼んでいます。

ーりょうや・ゆうやですね!
炎鵬:はい。輝関は中学を卒業して相撲部屋に入門して、もう一緒に相撲とることはないと思っていました。それがまさか幕内で対戦するとは……という感じです。

ー炎鵬関は角界入りは考えていらっしゃらなかった?
炎鵬:全然考えてなかったです。縁のない世界だと思っていました。小学校の頃は夢見ていた部分もありましたが、中学で体も大きくならなかったので縁がない世界だと。

ーでも高校・大学と相撲は続けられたんですね。
炎鵬:高校で重量別になるので、軽量級っていうのがあって、とりあえず軽量級で日本一になろうと思ったんです。それで日本一になって、高校3年生のときには世界大会に選ばれてジュニアの部で優勝しました(2012年第11回世界ジュニア相撲選手権大会)。そしたら今度はシニアでも優勝したいと思うようになって、大学に進学して2回優勝することができました(2014年第19回と2015年第20回の世界相撲選手権大会)。

ーすごい!
炎鵬:2度優勝したちもういいかと思ったんですが、大学4年生のときにもうちょっと挑戦してみたいなと思って、体重を増やして無差別級に出たら全国で3位(2016年第41回全国学生相撲個人体重別選手権大会)になって、意外とやれるんじゃないかと。でもその後は全国でベスト16で終わってしまって。中途半端な終わり方だったんでもやもやしてて、このまま辞めるのは嫌だと思ったんです。

―それで決心を?
炎鵬:はい。負けず嫌いで負けっぱなしは嫌だったんです。負けてなかったらやってませんでした。

ー負けず嫌いには見えませんよね。
炎鵬:めっちゃ負けず嫌いです!

ー見た目はおっとりしてらっしゃるのに。
炎鵬:あまり外には出さないです。本当は負けて悔しいんですが、クソっとか言ったりはしませんが、負けず嫌いです。

ー何においても?
炎鵬:自信がないことは負けても何とも思わないんですが、これだけは負けたくないとか、負けないと自信のあるもので負けるのは嫌ですね。

 

実は木瀬部屋の力士には一番負けているかも?!

ーちなみに苦手な相手とかは?
炎鵬:そうですね……。学生出身の人は全般に苦手です。相撲が上手いです。学生相撲って重量別なので、相撲部には軽い人から重い人までいるんです。そこで稽古をするので大きい人とも小さい人とも普段からあたっているので落ち着いているというか。大相撲はだいたい体格が同じで僕みたいな小さい人とはやり慣れていないから、相手が焦ってしまうというのがありますが、学生出身者はやり慣れてる感じがしますね。

ー先場所まででいうと十両では若隆景関は学生時代からあたってますね。
炎鵬:嫌ですね~。先場所初めて勝ったんです。僕ね、角界入りしてからの成績を見ると、学生出身者に負けてる数が圧倒的に多いんですよ。木瀬部屋とか追手風部屋とか、学生出身が多いでしょ。木瀬部屋は人数自体多いですし、一番負けてるんじゃないでしょうか。3日とか4日続けて木瀬部屋の力士と対戦することもあります。

ー本当だ!今年(平成31年)の初場所で、9日目徳勝龍関、10日目志摩ノ海関、11日目臥牙丸関!
炎鵬:やっぱり情報もまわるじゃないですか。どうだったとか、こっちからきたとか。そしたらこう行ったらいいんじゃないとか……。攻略されてしまうというか。

ー学生出身の方は立ち合いが……。
炎鵬:駆け引きがすごいですね。呼吸で合わせる大相撲と違って、両者が手をついて審判の合図で始まります。手をつくまで始まらない。全国大会の決勝戦とかだと10分くらいかかることもあります。あと、パフォーマンスが多いです。みんなルーティンがすごいんです。

ー学校によってカラーとかあるんですか?
炎鵬:ありますね。強豪校は試合に出れなかった部員がいっぱいいて、花道にぐわーっていて「がんばれー」とか言ってるんです。土俵上の選手が花道を振り返ってうなづいたりね。

ー炎鵬関の金沢学院大もそんな感じ?
炎鵬:いや、うちは部員が少なかったんで、振り向いても2~3人しかいないんです(笑)。だから、そんなことやったら逆に恥ずかしかったですね(笑)。

ーさて、初めての幕内での場所ですが、幕内での楽しみってありますか?
*インタビューは五月場所前に行われました。
炎鵬:懸賞でしょうか(笑)。

ーモチベーション上がりますか?
炎鵬:そうですね。でも相手も目の色変えてくるんで(笑)。

ー最初の懸賞金の使い道は?
炎鵬:とりあえず、先場所でもらったときは横綱にお渡ししました。次は親方、そして家族にプレゼントしたいと思います。

その懸賞金、五月場所初日を白星で飾り、ちょうど母の日とあってお母様にプレゼントされていらっしゃいました。感動的でしたよね~! 相撲でも連日ワクワクするような相撲でファンを沸かせてくれています。さらなる感動に期待です。

 

 

カフェのらくろで炎鵬関がチョイスしたのは「たまごサンド」。通常、カフェのらくろではパンはトーストしないタイプですが、炎鵬関はトーストでオーダー。サンドイッチはトースト派だそうです。

<取材ご協力いただいたのはコチラ!>
カフェのらくろ
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tel:03-3611-3801
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炎鵬 晃(えんほう・あきら)
平成6年10月18日生まれ、石川県金沢市出身。金沢学院東高から金沢学院大学に進み、卒業後に横綱・白鵬の内弟子として宮城野部屋に入門。平成29年三月場所で初土俵。平成30年三月場所で新十両、一場所で幕下に陥落するも翌場所再十両、令和元年初の新入幕としてこの五月場所より幕内に昇進。子どものころはアイスばかり食べていて、朝晩食べていたとか。好きなタイプはシャリシャリよりクリーミータイプのアイス。

photo:花井智子

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