相撲博物館がリニューアルオープン!

この令和2年で、開館35周年を迎える国技館。館内にある相撲博物館では昨年よりおこなっていた改修工事が終了し、令和2年初場所初日前日である1月11日にリニューアルオープンとなりました。
今回は、新しくなって博物館と、国技館35周年を記念した展示の模様、そして、博物館売店の新商品「相撲ノート」をご紹介いたします!

「両国国技館35年と平成の大相撲」

両国国技館が開館したのが昭和60年(1985)1月。今年でちょうど35年の節目を迎えます。初代国技館があった地である両国に再び国技館が帰ってきたことで、両国の町は非常に盛り上がったといいます。

そして、開館から5年目に平成の時代を迎えます。そこから30年。両国国技館は平成とともに歩んだといってもいいかもしれません。

そこで、今回は両国国技館の35年を平成の大相撲で振り返るという展示になっています。

新しくなった相撲博物館に入ってまず目にするのが何やら床の丸。そう。これ、土俵と同じサイズなんです。内装にもさりげなく相撲がとり入れられています!

 

今回の展示の目玉はなんといっても歴代横綱の三つ揃いの化粧まわし。平成の大相撲を彩った千代の富士、北勝海(八角親方)、大乃国(芝田山親方)、曙、若乃花から平成最後の横綱・稀勢の里(荒磯親方)のものなど、三つ揃いでズラリと並ぶのは圧巻です。

化粧まわしに加え、歴代横綱・大関の写真パネルも展示され、時代を振り返ることができます。

 

博物館中央の展示コーナーには、開館当初の懐かしい品々が。精密につくられた国技館の模型は細かすぎてじっくり見ている人多数。実は開館当初と今では少し変わっている部分があるのだそう。もっとも大きな違いは櫓。現在は鉄骨でエレベーターつきですが、当時はまだ木の櫓でした。大きな所ではあと1つ。ぜひ、足を運んで実物をみながら探してみてください!(答えはこの記事の一番最後)

このほか、おすもうさん主催「相撲字講座」で講師をお願いしている30代木村庄之助こと、当時木村林之助(りんのすけ、後の2代木村容堂)の書いた両国国技館最初の番付も展示されています。偶然にも、この昭和60年初場所の番付は、30代庄之助が番付書き手になって初めて書いた番付だそう。当時の春日野理事長(第44代横綱・栃錦)に、「字に丸みが出てきて素晴らしいぞ」とほめられたという番付です(30代庄之助のインタビューを読む)。

また、鉄道ファンは必見の、国技館開館の記念切符なども展示。

昭和60年初場所の番付と、記念乗車券。

↑歴代横綱のパネル展示は、時代ごとに分類されて見やすくなりました。

「両国国技館35年と平成の大相撲」展
会期:令和2年1月11日(土)~2月14日(金)

相撲博物館
住所:東京都墨田区横網1-3-28 両国国技館1F
開館時間:10:00~16:30(東京場所中は9:00~18:15)
休館日 :土・日曜、祝日、年末年始など相撲協会HP休館日カレンダーで確認を
入館料:無料(東京場所中は要観覧券)

展示解説を実施!
1月11日(土)、2月7日(金)の14時より(無料・予約不要)

国技館来館記念のスタンプはぜひ!図柄は横綱・秀ノ山。館内にもスタンプが設置されていて、図柄が違います。

博物館売店に新商品が登場!

力士の絵葉書や紙相撲などを販売している博物館売店に初場所から新商品の「相撲ノート」が登場!

インクのノリがよい紙を使用しているので、スタンプ帳や力士のサイン帳としておすすめ。色はブルーと赤で、表紙になっている横綱・秀ノ山の錦絵ポストカードとセットで1100円(税込)。

博物館売店営業時間:10:30~15:30(東京場所中は12:00~、要観覧券)

横綱土俵入り(雲龍型・不知火型の2タイプあり)のパラパラマンガ付きです!

博物館の歴史や展示が実現するまでなど、博物館の知られざるエピソードを学芸員の方に聞いたインタビューを見る。「相撲博物館へ行こう!」

*国技館の模型と現在の国技館の大きな違いの一つは、「力士が場所入りする南門の守衛さんの建物がない」でした。他にも違いがあるかも!ぜひみつけてください。

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