東日本学生相撲選手権大会レポート

今年で第97回を数える、東日本学生相撲選手権大会が6月10日に開催され、A・B・Cと3クラスにランクづけされた22校が団体戦を戦い、個人戦では116名が出場しました。開催された東京・両国の国技館には、各校応援団や学生相撲ファンに加えて、将来の関取候補をいち早く探しにやってくる大相撲ファンもつめかけ、盛り上がりました!

 

【今年の出場校】

Aクラス
東洋大学・日本大学・中央大学・日本体育大学・東京農業大学・拓殖大学・駒澤大学・早稲田大学

Bクラス
明治大学・法政大学・専修大学・大東文化大学・東京大学・防衛大学校・立教大学・慶應義塾大学

Cクラス
日本医科大学・國學院大學・東北大学・東京医科大学・東京慈恵会医科大学・北海道大学

A・Bクラスには、大相撲力士を輩出している学校も多いですよね。昨年の団体優勝校、東洋大学といえば、小結の御嶽海関、五月場所では新十両として見事勝ち越した若隆景関。名門・日本大学は、小結の遠藤関をはじめ、大奄美関、石浦関のほか、親方衆も多数。過去、個人戦3位以内入賞者で、現在関取として活躍中の力士をリストアップしてみました。
*平成30年五月場所の番付による。

そうそうたる顔ぶれです! 
さらに、現:岩友親方(元・木村山)や、現在は番付を下げている山口関(宮城野部屋)のほか、今後の有望株である木﨑と木崎海兄弟(ともに木瀬部屋)、村田(高砂部屋)といった面々も3位以内入賞を果たしています。

 

熱戦の模様。(左)西(向かって右側)が日本医科大の三浦君。気合十分! (右)土俵際でねばりを見せる早稲田大学の若林君。

さて、今年の結果は……というと。

【団体戦】
優勝:東洋大学
2位:拓殖大学
3位:日本大学・日本体育大学
(Bクラスは法政大学、Cクラスは東京医科大学がそれぞれ優勝)

【個人戦】
優勝:白石雅仁(東洋大学4年)
2位:城山聖羅(東洋大学3年)
3位:田中大介(中央大学3年)
    デルゲルバヤル(日本体育大学2年)

と、東洋大学が団体個人ともに制覇。団体戦では去年に続き連勝です。個人戦でも東洋大学同士の決勝戦となり、先輩の白石君が引き落としで後輩の城山君を破りました。

 

学生おすもう」のコーナーでご紹介した、日本医科大学はCクラス、早稲田大学はAクラスで団体戦に、そして個人戦にも日医大の三浦君が、早稲田の若林君と橋本君ほか7名が出場しましたが、惜しくも敗れてしまいました。

(左)団体戦1位の東洋大学、(右)左から個人戦優勝の白石君(東洋大)、2位の城山君(東洋大)、3位の田中君(中央大)とデルゲルバヤル君(日体大)。

アマチュア相撲の大会では、学生といえども大相撲顔負けの熱戦が繰り広げられ、また各校の応援団もかけつけるなど、大相撲とはまた違った盛り上がりが楽しめます。国技館開催なら、学生出身の大相撲力士が母校の応援に来ることもあり、思いがけず力士と遭遇するチャンスも! お近くで開催の折には、一度観戦に出かけてみてはいかがでしょうか!

 

【今後開催の主な学生相撲大会(平成30年)】

・7月29日:東日本学生相撲個人体重別選手権大会(靖国神社相撲場)

         西日本学生相撲個人体重別選手権大会(堺市大浜公園相撲場)

・8月14日:全日本大学選抜相撲十和田大会(十和田市相撲場)

・10月6~7日:東日本学生相撲リーグ戦(靖国神社相撲場)

・11月3~4日:全国学生相撲選手権大会(国技館)

 

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