2018年も押し迫った昨年12月28日、秀男さん69歳のお誕生日(お誕生日祝いの模様はコチラ)
にご自宅に伺い、2018年の相撲界総括のほか、お決まりの映画のことなど、お話ししていただ
きました!
秀男
本名・山木秀人(やまき・ひでひと)、元立呼出。1949年生まれ。1969年伊勢ヶ濱部屋に入門、同年三月場所で初土俵。桐山部屋を経て、定年時は朝日山部屋所属。2008年一月場所より呼出のトップである立呼出を務め、2014年十一月場所にて、惜しまれつつ定年退職。見事な呼び上げの美声で相撲ファンから愛され、「土俵の妖精」のニックネームも。
―まずは、ずばり2018年のMVPからお願いします!
そりゃもう、先場所優勝した……
―貴景勝関!
うん。でも初場所どうかってのは見てみないとダメ。前半見るとだいたいわかるもんね。
―優勝すると思いましたか?
思ってなかったね。10日目すぎてもまだ信じられなかった。でも、他に誰かいるかっていったらいねぇんだよな。横綱がいたとしてもあんまり変わんないと思うんだよね。
―秀男さん的に次に横綱なりそうなのは?
いないんじゃない。
―大関は?
難しいね。
―貴景勝はどこまでいきますかね?
今場所10番11番勝ったら本物だね。でもあんまりスター性がないね。
―オーラがまだたりませんか?
まだまだ。
―スター性のある人は誰でしょう?
いないよぉ。
―もしかしたら化けるかもって力士は?
ぜんぜん化けないのが遠藤だね。
―やっぱりイケメン好きですね。いいとこまで行くんですけどね。
姿はいいけどね。
―では、新人王は?
俺が今買ってるのは、幕内に上がって2場所目かな? 隆の勝。結構地味だけどさ、大化けするような気もするね。
―どんな相撲っぷりがいいのでしょうか?
前へ出る相撲っていうのがね。
―地道な感じ?
そう思うよ。隆の勝はいいと思うよ。
―十両ではどなたがよかったですか?
炎鵬だよ。
―どこがお好き? あ、顔以外で。
だって~、ちっちゃな体でさ、どんな相撲とるかわからないでしょ。そういうところがおもしろいやね。あれと……、もう一人いるだろ、ほら、宮城野部屋にもう一人小兵が……、
―石浦関?
そうそう、石浦と同じような相撲かなと思ってるんだけどね。でも、変化相撲っていうのを意識してたんじゃだめだと思うよ。
―今、小兵力士ってけっこう多いですよね。でも小兵が活躍する一方、平均体重は上がってる
んですよね。秀男さんの好みはどっちですか?
だいたい相撲界入る前は小さい方が好きだった。栃錦とかね。頭に焼き付いてるからね。ま、肌は汚かったけどね。
―え!そうなんですか?あと秀男さんが「喝」を入れたい力士。
遠藤だよ。
―それだけ応援してるってことですね。でも1回三役なりましたよ。
でも15日間出てないでしょ。記録的にどうなるのかな?
御嶽海も応援してるんだけどね~。押し相撲はなかなか難しいよ。やっぱり上手で相撲とらなきゃだめだね。だから稀勢の里はだめなんだよ。
―ケガをする前は調子よかったのにね。
ケガする前に思ったのは、仕切ってる時に両脚の間隔が狭いんだよね。バランスが悪いでしょ。その人それぞれの幅があるんだけど。
―呼出さんって土俵のすぐ下にいるから、足の幅とか気になるんですね。
とくに稀勢の里の場合はね。自分の体を小さく見せているようなね。そんな意識はないんだろうけど、絶対損だなぁって思うんだよね。
―なるほどね~。秀男さんならではの「秀男’S EYE」ですね!
―ところで、毎回お聞きしてますけど、最近は映画ご覧になりました?
ぜんぜん見てないよ。もう2年くらい見に行ってない。テレビも昔の映画ばっかりだからね。
―なんか面白いのありました?
あんまりないな。
―寅さんシリーズは?
何回も観るような映画じゃないからね。八千草薫が出てたの*で寅さんは終わるべきだと思ったけどね。惚れた女なのに、なんつうかなぁ、怖いんだよ。
*シリーズ第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」では、マドンナ役の八千草薫に愛の告白をされてしまう。
―恋愛が?
そうそうそう。それが現実になるのが怖いんじゃない?
―寅さんシリーズで一番好きなのは、その八千草薫さん出演の?
そうね。
―八千草薫さんはお好き?
嫌いじゃないけど好きってわけでもないね。
―でもだいぶ年上ですよね?
そうだね。
―品がありますよね。ちなみに私のおばあちゃん八千草薫似といわれてたんですけど、秀男さん誰かに似てるって言われたことあります?
言われたことはないけど、自分で似てるなぁって思うのが、あれ……ほら……なんだ……、出
てこない名前が……。
―俳優ですか?
違うよ。金持ちだよ。
―え!金持ち!?
ほら。AUの……。孫……。
―孫正義さん!ソフトバンクですね。ずっと前から思ってたんですか?
2~3年前から。よく見たら似てんなぁと思ってね。上品でいいでしょ。
―はい。なんといっても金持ちですからね。
お決まりの映画の話から意外な展開となりましたが……、本年も秀男さんよろしくお願いいた
します!