2月23日(木・祝)、東京・両国の回向院にて、玉鷲関×佐々木一郎さん(日刊スポーツ)のトークショーを行いました。
約3年ぶりに、実際にお客さんに来ていただくことができました!
応援タオルはよ〜く見えている
まずは相撲のお話。入門の経緯や下のお名前「一朗」の由来から、若い力士とのジェネレーションギャップなど、いろいろ語ってくださいました。
そして、奥様の弟さん、玉正鳳関の新十両昇進を心から喜んでいらっしゃる様子も印象的でした。
会場には玉鷲関の応援タオルを持ってきたお客さんが多かったのですが、場所中、土俵上から客席のタオルがよく見えている、とのことで「たまに反対に持っている人がいて、反対だなって思ったりします」。さすが、細かいところまでよく見ていらっしゃる!
プロ顔負け!玉鷲関作のハンドメイド作品
「相撲の話は軽めにして(by佐々木さん)、本日のメインである玉鷲関のハンドメイド作品の紹介がスタート!
本日一番の大作は、1年半以上かけて作ったというダブルサイズのベッドカバー!
190cm近い玉鷲関が持ってこの大きさですから、いかにビッグかがわかります。時間がかかった理由は「この大きさの作品を広げて作る場所がなかったから」だそう。
お料理にお菓子、絵画や立体のアート作品、果てはお子さん用のチェアまで、関取の手づくり作品はとどまるところを知りません。
作品は、巡業中に宿泊先で描いたり作ったりすることもあるそう。ダリのようなシュールな絵も!
悩んでいるときのご自身の脳のなかをイメージして描いたイラストなど、感性がアーティストそのものです。すごい、すごすぎる。。。
「玉」と「鷲」がモチーフのこの作品は、玉鷲関の浴衣地になっています。
浴衣地にはこだわりがあり、日暮里の繊維街まで足を運んでお気に入りを選ぶこともあるのだそう。「仕立てはしませんよ(笑)」と関取。
制作途中だというクッションカバー。玉鷲関が大好きなハートモチーフです。
ご愛用のソーイングセットも拝見!同系色をグラデーションでそろえていたりするところに、色へのこだわりを感じます。
作品についてのお話をうかがっているうちに、あっという間に終演の時間に。最後は控え室で関取が折ったというミニミニ折り鶴を、会場の方にジャンケン大会でプレゼント。帰り際にハイタッチも!最後まで楽しませてくださった素敵な玉鷲関でした。
関取から聞きたいこと以上のことを引き出してくださった佐々木一郎さん、そして会場、オンラインでご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
おすもうさんでは、これからも楽しいイベントを企画しますので、ぜひぜひご参加ください。
玉鷲一朗(たまわし・いちろう)
昭和59年11月16日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。ホテルマンを目指して大学で勉強していたが、相撲をやってみようと思い立ち、東京大学大学院に留学していた姉を頼って来日。たまたま同郷の鶴竜と出会い、縁あって片男波部屋に入門。平成16年一月場所初土俵、平成20年一月場所で新十両、同年九月場所で新入幕。平成31年一月場所、34歳2カ月で初の幕内最高優勝。令和4年九月場所で2度目の幕内最高優勝を遂げる。このとき37歳10カ月。「2回できたから3回も」とさらなる優勝に意欲を燃やしている。
佐々木一郎(ささき・いちろう)
千葉県出身、獅子座。日刊スポーツ新聞社入社後、サッカー、オリンピック、大相撲担当記者などを経て、現在はデジタル編集部長(2022年6月)。著書に「稽古場物語」「関取になれなかった男たち」(ともにベースボール・マガジン社)がある。ツイッターで大相撲に関する情報を発信中 @Ichiro_SUMO
photo:Kaori Murao