ABEMA大相撲センター試験ウラ話〜その2 ABEMA兼子さん編〜

いよいよ七月場所が始まります!今回も楽しみなのが「ABEMA大相撲センター試験」。前回の佐々木一郎さん(日刊スポーツ新聞社デジタル編集部長)に続き、今回は「ABEMA大相撲LIVE」プロデューサーの兼子功さんにお話をうかがいました。

誰が相撲に一番詳しいのかを番付化

――「ABEMA大相撲センター試験」を企画された経緯を教えてください。

私が「ABEMA大相撲LIVE」を担当したのは4年ほど前なのですが、そのころは、大相撲のファンが一同に会するようなウェブ上の場所がないなという印象でした。でも、SNS上で飛び交っている言葉を見ると、大相撲ファンの方って、ものすごく詳しい方が多いんですよね。だったら「誰が一番詳しいのか」をウェブ上で番付化したらおもしろいかなって思ったんです。番組が連動するような形になればさらに楽しめるのではないかと思い、「ABEMA大相撲センター試験」を立ち上げました。

――番付に載るのは嬉しいですし、さらに上を目指したくなりますものね。

力士が15日間戦っているなかで、視聴者も何かしらのモチベーションをもって番組を見てもらう、という意図もあります。

「ABEMA大相撲LIVE」は、大相撲を見たことがない年齢層も見ているプラットホームです。昔から大相撲が好きなかたは、やはりNHKさんの中継を見ている方が多いですよね。「ABEMA大相撲センター試験」はマニアックな問題も多いので、ふだんはNHKさんをご覧になっているコアなファンの方にも楽しんでいただけるかなと思っています。

ABEMA大相撲LIVEプロデューサーの兼子さん。

知識の深さと愛されるキャラクター。出題者は佐々木さんしか考えられない!

――出題を佐々木一郎さん(日刊スポーツ新聞社デジタル編集部長)にご依頼されたのはどうしてですか?

一番は大相撲に対しての知識の深さですね。しっかり取材されていて、あまり主観が入らず俯瞰した目線で発信されているのもいいですよね。説明がとてもわかりやすくて、ひと言で言うと話が上手というか、キャラクター的にもぴったりだなと思って、お願いさせていただきました。

――実際お願いされて、いかがでしたか?

すごく頭の良い方だなと思いました。問題のレベルや、どの目線に合わせた問題を作ればいいのかみたいなところは最初にご説明したのですが、こちらの意図を即座にキャッチアップしていただけましたし、「こういうことできますか?」とか逆にアイデアを出していただくこともあります。本当に助かっていますね。

――佐々木さんは、オーソドックスな相撲の知識はもちろんおさえつつ、ファンが知りたいマニアックな情報もご存知ですよね。

そうなんです。「ABEMA大相撲センター試験」は、やはりエンターテイメントなので、力士の人となりとか、最近のマイブームとか、そういう出題があると視聴者は楽しめますよね。オーソドックスな問題とエンタメ性のある問題をバランスよく考えてくださっています。

――映像で佐々木さんがポーズをとっているのを見るのも楽しいです。

私が言うのもおこがましい話なんですが、佐々木さんって「愛されるキャラクター」ですよね。そこは大きいと思います。

映像の撮影は若いスタッフが担当していて、佐々木さんとは親子ぐらい歳の差があるのではないかと思うんですが、フラットに優しく接していただけているので、めちゃくちゃ助かっています。

長年大相撲を取材してきたご経験と知識、発信のバランス力、ファンからの信頼もあって…正直、この企画を続けていくのなら、今後も佐々木さんしかいないと思っています。

――おお、佐々木さんの出題がこれからも楽しめそうでうれしいです。問題の内容ですが、佐々木さんは出題の難易度に気をつけているとおっしゃっていました。

はい。参加してくださる方は横綱を目指していますよね。15日間毎日出題するので、最初のほうで正答率が低い問題を連発してしまうと、やる気が削がれてしまうと思うんです。本場所の取組編成じゃないですが、センター試験も終盤に向けて難問を出すなどして、参加者がモチベーションをキープできるようにしています。

 

ABEMAでは力士のパーソナルな部分も伝えたい

――これまでの出題で印象に残っているものはありますか?

問題自体ではないのですが、「ABEMA大相撲LIVE」のビジュアルを採用した「BE AT TOKYO」さんとのコラボTシャツを作成してプレゼントにしたときは、反響が大きかったですね。佐々木さんにも出題時に着用していただきました。

――センター試験の問題を力士が回答するVTR、とてもおもしろいです。

ありがとうございます。「ABEMA大相撲LIVE」では、力士のパーソナルな部分を出せたらいいなと思っているんです。もちろん、力士は口数が少なくて、表情をあまり出さないのがよい、というのもわかります。一方、明るくて楽しいところも出せたら「力士ってこんなにおもしろいんだ」とか「お相撲見てみようかな」とか、敷居が少し低くなるというか、間口が広がるかなと思います。

――一山本関のVTRは毎場所楽しみにしています。

ABEMAイチオシ力士ですね(笑)。エンターテイメント性がある貴重なキャラクターだと思います。私もイチ視聴者として、毎場所VTRがあがってくるのを楽しみにしています。

――先場所の若元春関のインタビュー、後方で赤ちゃんが泣いているのもキュンとしました。

力士のオフの部分も伝えられたらと思っています。力士は本場所中に会う姿とオフ期間に会う姿って、目つきも含めて全く違いますよね。本場所中のスイッチが入っている姿は放映でお伝えしているので、オフのことをもう少し見せられたらいいですね。

――「ABEMA大相撲センター試験」の今後の展望を教えてください。

少し前まで、テキストのみの出題だったのですが、最近、画像を使えるようになったので、内容にバリエーションが広がりました。今後は映像で出題できると、また違った形で視聴者の方に楽しんでいただけるかなと思っています。

「ABEMA大相撲LIVE」としては、今後、ユーザーの声を聞いて生かせる相撲番組にしていけたらいいなと思っています。

兼子 功(かねこ・いさお)

AbemaTVスポーツエンタメ局エンタメグループマネージャー・プロデューサー。『Abema大相撲LIVE』のほかさまざまな番組を担当している。

 

ABEMA大相撲センター試験の参加はこちらから

https://abema-sumo.com

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