祝!新十両昇進!風賢央関インタビュー

 

西予市野村町は「シルクとミルクの町」

――十両昇進おめでとうございます! 先ほどの稽古(取材は五月場所前)では、真新しい締め込みをつけていらっしゃいました。

風賢央:ありがとうございます。締め込みは中央大学からいただきました。

――とても素敵な色ですね! 愛媛県出身としては玉春日(元関脇、現片男波親方)以来29年ぶりの関取誕生ということで、期待も大きいと思います。

風賢央:29年前は自分は生まれてもいないので、実感はないのですが・・・いろいろな方に応援していただいているというのは、感じています。

――ご出身は、西予市。

風賢央:野村町です。「シルクとミルクの町」と言われていて、養蚕業と酪農がさかんなとてもいいところです。自然も豊かですし、落ち着きますね。

――シルクとミルクで語呂もいいですね! 野村町はプロアマ戦がある「乙亥大相撲」も行われています。

風賢央:はい、相撲がさかんな土地です。

部屋がある小村井は人情味がある街

――関取は野村高校から中央大学に進学されましたが、自然が豊かなところから東京に出てきて、いかがでしたか?

風賢央:中央大学は八王子の山の中だったので・・・それほど違いは感じませんでした(笑)

――以前、一山本関(中央大学卒)にお話を聞いたとき、相撲部は学ランを着ないといけないとおっしゃっていました。

風賢央:そうです、学ランでした。

――一山本関は、先輩に学ランをもらったそうですが、風賢央関は?

風賢央:自分は高校が学ランだったので、1年生のときはそれを着ていました。学年があがるにつれて体も大きくなって、高校時代のものが着られなくなったときは、先輩から譲っていただきました。

――その後、押尾川部屋に入門し、東京の西の八王子から東の墨田区に。ザ・下町にいらっしゃって。

風賢央:とても人情味があって、あたたかい方ばかりです。すぐそこにキラキラ橘商店街というところがあって、買い物をしたり、番付を渡しに行ったりするのですが、「がんばって!応援してるよ」と声をかけてくださったり、差し入れをいただいたりして、本当にありがたいです。みなさんの応援にこたえたいですね。

――お休みの日は何をされていますか?

風賢央:休みの日はゆっくりして、体を休めていることが多いですね。マッサージや針治療に行ったりします。もう24歳なので、体のケアをしっかりして、少しでも長く相撲がとりたいと思っています。

――師匠(元関脇豪風)も長く現役でいらっしゃいました。

風賢央:そうですね、見習いたいです。

――五月場所、頑張ってください!

 

風賢央関に一問一答!

Q:趣味は?

A:野球観戦です。

Q:好きな球団は?

A:広島東洋カープです!

Q:好きな選手は?

A:キャッチャーの會澤 翼選手です。

Q:好きな食べ物は?

A:焼肉、お寿司、丼物

Q:苦手な食べ物は?

A:ゴーヤと豆乳

Q:豆腐は?

A:豆腐は好きです!液体になるとちょっと。

Q:好きなちゃんこの味は?

A:スープ炊きとチゲが好きです。

Q:稽古には力士全員が土俵にあがっていましたが、押尾川部屋のちゃんこ番は?

A:ちゃんこは世話人の錦風さんや、床山の床豪さんが作ってくださいます。行司の風之助くんがその味を教えてもらっているところです。

Q:自分を動物にたとえると?

A:・・・カバですかね。

Q:理由は?

A:ふだんは優しそうに見えて、実は動物界最強なところ、ということにしておいてください(笑)

Q:犬派?猫派?

A:犬派です。

Q:仲のいい力士は?

A:同学年の力士とは話しますね。けっこういるんです。一緒に十両にあがった春日野部屋の栃大海関、伊勢ケ濱部屋の尊富士関、川副、二所ノ関部屋の嘉陽。王鵬関も会うと話したりします。

風賢央 厳太(かぜけんおう・げんた)
押尾川部屋所属。平成11年6月4日生まれ。愛媛県西予市野村町出身。本名は住木厳太。初土俵は令和4年三月場所。令和6年三月場所7戦全勝で幕下優勝し、十両昇進を決める。令和6年五月場所の番付は西十両14枚目。

 

Photo:Tomoko Hanai

この記事をSNSで共有する

コメントは受け付けていません。