
(左から)トークコーナーMC担当の女子プロレスラー春日萌花さん(ご自身も落語をされるそうです!)、押尾川親方、三遊亭圓雀師匠、風賢央関、錦風さん
“落語で楽しむ大相撲”ということで、相撲にちなんだ落語と、大相撲にかかわる方々のゲストトークが楽しめる落語会。好角家で知られる三遊亭圓雀さんが定期的に開催されています。
今回は、押尾川部屋から押尾川親方と風賢央関、世話人の錦風さんをゲストに深川江戸資料館小劇場で開催された模様をレポートします!
[プログラム]
前座:桂れん児
立川幸路
三遊亭兼好「花筏」
春風亭柳橋「佐野山」
〜仲入り〜
押尾川部屋さんの1日を教えて
押尾川親方・風賢央関・錦風さん(世話人)
三遊亭圓雀「幸助餅」
前座さんの落語に続いて登場の三遊亭兼好師匠の演目「花筏」は、相撲の巡業に駆り出された提灯屋さんのお噺。
春風亭柳橋師匠の「佐野山」は、江戸の大横綱・谷風と、十両筆頭の佐野山の泣ける一席。
相撲の落語を堪能したあとは仲入りをはさんで、押尾川部屋のお三方の登場です。

トークテーマは相撲部屋の一日です。相撲部屋といえば、朝稽古にちゃんこという流れはどこも同じですが、押尾川部屋ならではなのは、稽古は短時間集中でみっちりやるなど、押尾川親方流が随所に。風賢央関は、午後の自由時間は治療に行ったりして体のケアにも気を配られているとのこと。
今回は世話人の錦風さんも参加ということで、世話人さんのお仕事も聞くことができました。たとえば、場所中は一般のお客さんが入場する横にある団体用入り口におられたり、押尾川部屋ではちゃんこも作っておられるそうです。

和気あいあいとしたトークタイムはあっという間で、トリは圓雀師匠の「幸助餅」。
大阪の餅米問屋の主人・幸助が相撲に入れ込み、借金を作って身代を潰してしまう。妹を廓に売った三十両も、贔屓にしていた雷に渡してしまった……。それを知った幸助のおじがお金を返してくれと雷に頼むも・・・・。意外な結末に涙。圓雀師匠の熱演で幕を閉じました。
終演後、押尾川部屋のお三方に、イベント出演の感想と九月場所の意気込みを伺いました!
押尾川親方(元関脇・豪風)

現役を引退してからイベント出演は久しぶりでしたので、新鮮でしたし、緊張しました。緊張で硬くなってしゃべれないっていうのはないんですが、もうちょっとしゃべれました(笑)。ちょっと力不足でした。
部屋では、名古屋場所後から稽古はもちろん食事の管理体制もしっかりやってきましたから、力士たちは自分の力を信じてやってくれれば結果はついてきますし、内容はついてくると思います。
九月場所は、十両解説も担当するので、部屋の力士の解説をするのも楽しみです。後半の日程を担当予定ですので、風賢央には勝ち越していてもらいたいですね。
風賢央関

こういうイベントに出るのは実は初めてで、緊張もありましたが新鮮に感じました。圓雀師匠は、イベント前から部屋に来られたり、食事をご一緒させていただくこともあり、安心してのぞめました。
名古屋で負け越してしまって悔しい思いがずっと残っているので、九月場所ではその悔しさを晴らしたいと思います。
親方解説の日は勝ち越せるように頑張ります!
錦風さん

私からは押尾川部屋の近況を。
新弟子が入りました。風光希(かぜみつき)といって、岩手県八幡平市出身の18歳。一度社会人となったのですが、親方の熱いスカウトで入門してくれました。
新しい息吹を吹き込んで、みんなと切磋琢磨して部屋の底上げになってくれることを期待しています。
最後に、今回の落語会のもう一つの注目ポイントを。それは、圓雀さんが着ている浴衣です!相撲浴衣コレクターとしても有名な師匠は、まずは矢後さんのトンボ柄の浴衣で最初のご挨拶、途中、尊富士関の浴衣にお着替え。そして、押尾川部屋の皆さんの登場に合わせて、押尾川親方が現役時代に作ったナマハゲ柄!の浴衣にお色直し。浴衣3変化をお楽しみください。



三遊亭圓雀
さんゆうてい・えんじゃく 昭和62年12月三遊亭小遊三に入門、前座名はあん太。平成4年2月に5代目三遊亭春馬で二ツ目に昇進、平成13年5月に真打昇進。平成30年9月に6代目三遊亭圓雀を襲名。
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[公演情報]
第10代横綱・雲龍久吉生家で開催!
落語で楽しむ大相撲「雲龍亭」
ゲスト:博多筆師 錦山亭金太夫
日時:2025年10月19日(日)14時〜
木戸銭:2500円(お土産付き)
申し込み:https://ws.formzu.net/fgen/S99859197/ または 090-9795-0816(安部)
photo/Kaori MURAO







