3年ぶりの関取復帰!炎鵬関インタビュー

脊髄損傷の大ケガを乗り越え、3年ぶりに関取に復帰した炎鵬関に、お話しをうかがいました。おすもうさんでは、新入幕のときに元立呼出し・秀男さん立ってのご希望で対談が実現して以来、実に7年ぶりの登場です。

 

相撲をやめるという考えは、まったくなかった

――3年ぶりの関取復帰、おめでとうございます! お気持ちを教えてください。

炎鵬 素直にうれしいです。戻ってきたぞ、という思いです。

――力士会に行かれていましたが、顔ぶれもだいぶ変わったのでは?

炎鵬 そうですね。若い子たちがたくさんいて。特に上位陣、横綱や大関は自分が幕内にいたころとガラッと変わりましたね。

――幼馴染の輝関とは話しましたか?

炎鵬 再十両が決まったときに、おめでとうと言ってくれて、食事に行く約束をしているんですが、まだ実現できていないです。

――脊椎のマヒがわかったとき、輝関とお話しは?

炎鵬 しました。とても心配してくれて、「手術をして相撲やめたほうがいいよ」って言われました。

――いち早く手術をしないと日常生活が送れないかもしれない、手術をしたら相撲をやめないといけない、という2択だったそうですね。

炎鵬 はい。日常生活を送れなくなるなら相撲をやめても手術をしたほうがいい、という彼の意見だったんですが、僕は「相撲はやめないよ」と答えました。

――きっぱりと。

炎鵬 はい。相撲をやめるという選択肢は僕の中にはありませんでした。

 

 

――それはどうしてですか?

炎鵬 やり残したことがあったからです。

――やり残したこととは?

炎鵬 すべてを相撲にささげることです。この数年間にいろいろなことがありましたが、「足るを知る」という言葉を玉垣親方(元小結智乃花)に教えていただいて、自分はとても恵まれた環境にいるんだな、と思いました。それから物事の見方が変わったというか、より感謝する気持ちが強くなりました。

――おすもうさんでは7年前、新入幕のときにお話しを聞いているのですが、そのときは「プライベートでは相撲になるべく触れたくない」とおっしゃっていました。

炎鵬 もう、その考えはないですね。ずーっと相撲のことを考えています。朝起きたら今日の体調はどうだろう? これなら稽古はこうしよう、明日の稽古のために今日はこれをしておこう、という感じです。

――7年前は取組の動画もあまり見ないとおっしゃっていました。

炎鵬 今はめちゃくちゃ見ます!

――考え方が180度変わったんですね。

炎鵬 はい。

 

サウナや自転車で気分転換!

――再十両が決まって、化粧まわしが行方不明だったと聞きました。どこにあったのでしょうか。

炎鵬 しまってあった場所をよく探したら出てきました。よかったです(笑)

――この3年間で新しく始めたことはありますか?

炎鵬 一時期、腸活をしていました。

――へー!

炎鵬 体を治すために食事は大事じゃないですか。腸活をすれば、新しい細胞ができて、体調がよくなるかな、と思ったんです。

 

――すべては相撲のため、ですね。お休みのときのリフレッシュは?

炎鵬 サウナに行きます。今は週1ぐらい。前は2〜3回行っていたこともありました。サウナでは頭を空っぽにしています。唯一の息抜きかもしれません。

――MATEバイクに乗っているところも拝見しました。

炎鵬 部屋をうつるときに買ったんですけど、自転車で走るのも楽しいですね。おもしろいお店があるなとか、新しい発見があったりします。

――気分転換をしつつ、相撲に集中ですね。五月場所、がんばってください!

こぼれ話

炎鵬関の化粧まわしでもおなじみ、北陸製菓のお菓子「ビーバー」。いろんなフレーバーがあって全部止まらないおいしさですが、炎鵬関が特にお気に入りは「白えび」と「カレー」だそう。「ぼくのビーバー売ってたんですよ」と炎鵬関。知っています! ちゃんこ味、買いました! ビーバーをお供に五月場所を応援します!

炎鵬友哉(えんほう・ゆうや)

平成6年10月18日生まれ、石川県金沢市出身、伊勢ヶ濱部屋所属。167センチ、107キロ。金沢学院東高から金沢学院大に進み、卒業後に横綱・白鵬の内弟子として宮城野部屋に入門。平成29年三月場所で初土俵、平成30年三月場所で新十両、令和元年五月場所で新入幕。小さな体で上位力士とも互角に渡り合い、土俵をわかせる。首の故障で、長期休場や番付降下を経験。幕内から序ノ口に番付を下げてからの関取復帰は史上初。

 

\\PRESENT//

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Photo:Tomoko Hanai

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