埼玉大学③ 相撲部 コルトン・ラニアンさん

世界屈指の相撲強豪校、日大相撲部で2年間過ごしたコルトンさん。その後、埼玉大学大学院へ進学し、勉学に励むとともに、相撲道に精進しています。埼玉大学での稽古の様子や、卒業後の進路について伺いました。

 

相手を威圧するコルトンさんの立ち合い。

――埼玉大学の相撲部は何人いるんですか?

「今は私ひとりだけです。」

――おお。卒業で引退されたり、庄司さんは大相撲に入門されたりして、寂しくなってしまいましたね(庄司さんは九月場所での序ノ口優勝に続き、十一月場所では序二段優勝。)在学中も強かったんですか。

「とてもとても強かったです。大相撲でも、もっと活躍してほしいです。」

――部員がおひとりとのことですが、稽古はどうしているんですか?

「埼玉大学には土俵はありません。だから立教大学(新座キャンパス)に出稽古に来ています。立教の土俵はとてもきれい。鉄砲柱、2つあります。日大は土俵は2つあるけど、鉄砲柱は1つだけでした。」

――そうなんですね。稽古量はどのぐらい?

「大学院生、とても忙しいです。1か月のうち1回か2回しか来られないです。」

――相撲以外にスポーツは?

「アメフトをやっています。相撲はまわし1枚でいいけど、アメフトはいっぱい道具があります。だからいつも道具を1つは忘れちゃう(笑)」

壁を柱に見立て鉄砲の稽古(形だけやってもらいました)。

――どちらもぶつかる競技ですもんね。元横綱・若乃花さんも引退されてからアメフトに挑戦されていたし、共通点があるんですね。ちなみにコルトンさんの得意の型はなんですか?

「押し相撲、ないし右四つです。」

――押し、強そうですもんね。好きな力士は?

「日馬富士関ですね。あの立ち合いのスピードはすごいです。」

――相撲部屋に出稽古に行ったことはありますか?

「あります。錦戸部屋に行きました。親方がとても親切でやさしかったです。日大相撲部にいたとき、把瑠都さんが来ました。世界大会のときのエストニアチームのキャプテンで、日大相撲部で稽古したんです。何回か胸を合わせましたが、とてもとても強い。」

――埼玉大学の相撲部でよかったことを教えてください。

「日大相撲部だと、私は下のほうのレベルの力士ですけど、ここでは私は強い力士です(笑)。出稽古で来ている立教も同じレベルだから、稽古していてとても楽しい。」

――強い人とやることも大切ですが、勝つ喜びでモチベーションをあげることも、アマチュア相撲では大事かもしれませんね。コルトンさんは、大学院では何を学んでいらっしゃるんですか。

「日本の歴史です。今は「相撲節(すまいのせち)」について勉強しています。」

――おお、さすが相撲部!どうして日本の歴史に興味をもったのでしょう。

「きっかけはアメリカに住んでいるときに、戦国時代をテーマにしたテレビゲームにはまりました。それで日本の歴史が好きになって、勉強を始めました。好きな戦国武将は武田信玄です。」

※相撲節(すまいのせち)…奈良〜平安時代に行われていた宮中行事。現在の大相撲の原型となった。「相撲節会(すまいのせちえ)ともいう。

――だから、そのヒゲ!武田信玄!

「そうです(笑)」

――よくお似合いです!今、大学院2年生ですが、卒業後はどうされるのですか。

「一旦アメリカに帰って、ヨーロッパの学校などでもっと勉強したいです。将来は先生になって日本に戻ってくるつもりです。」

――相撲は続けますか?

「もちろん!」

立派なヒゲは武田信玄に由来していたとは!

――コルトン道場みたいなものを作って、ぜひ相撲を普及させてください!世界大会でも、また活躍されるのを楽しみにしています。相撲愛が伝わるお話、ありがとうございました。

PHOTO : Kaori Murao

記事をシェアする

コメントは受け付けていません。