秋田出身・同級生アスリートのスペシャル対談  豪風 旭×石川雅規(東京ヤクルト)①

〝同郷、同級生、小兵でありながらも部屋のチームのエース〟という共通点の多い豪風関と東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手。実は今までお互いの存在を知っていながら、会ったことがなかったというこのお二方の対談がついに実現! 秋田のこと、体のこと、そろそろ気になる進退について……、語っていただきました。3回シリーズでお届けする第一弾は故郷、秋田がテーマです。最後にスペシャルプレゼントのお知らせもあります!

その前に、お二人のデータをチェック! 共通点の多さに驚かされます。

 

もっと早く会いたかった!

-お二人が会われるのは今日が初めてなんですよね?

豪風:同い年ということで会いたかったし、もっともっと前から会ってみたかったですね。同じプロのスポーツの世界に入って、幸運にもお互いこうして現役でやれていますけど、この年齢なんでね……。やめていてもおかしくない年齢ですので、この時間がもっと早く訪れればよかったですね。

石川:うれしいですね。僕も豪風関の存在は知っていて、同学年というのも知っていましたし、本当にもっと早く会えたんじゃないかって思います。自分も何かアクションを起こせばよかったという思いもあります。この世界の第一線でやっていくなかで、トレーニングのことも聞きたいというのもありましたし、僕たちはケガもつきものですから、そういう対処の仕方なんかも聞きたいですね。本当にもっと早く会いたかったです(笑)。

豪風:僕は石川さんのことは高校のときから知ってましたよ。

石川:え、そうなんですか!

豪風:僕は金農(かなのう=金足農業高校)で、石川さんが行ってた秋商(あきしょう=秋田商業高校)とは野球ではライバル関係でしょ。秋商にめちゃくちゃコントロールのいいピッチャーがいるってみんなが言ってたのは知ってましたよ。

石川:共通の知り合いとかいるかもしれないですね~。僕はすいません、関取のことは知らなかったです。東京に来て角界入りされてから、あ、同級生なんだって気づいて。僕の行ってた中学が秋田北中学校なんですが、

豪風:おうっ!

石川:近いですよね。

豪風:駅が一緒なんで。金農と。だいたい北中の連中が金農にくるんですよね。

石川:うちのおじいちゃん金農なんです。家から一番近い高校が金農なんですよ。

豪風:自分はもう実家から遠く離れて、相撲で行った学校だったんで、何もわからず、とりあえず追分ってところに行って……、追分って駅なんですけど。右も左もわからずに秋田市に行きましたよ。

石川:追分! めちゃくちゃ近いです。いつもそこ通って帰ってました(笑)。

豪風:じゃ、すれ違ってたかもしれませんね。

石川:そうですね~。

おすすめ秋田グルメはたけのことババヘラ!

―秋田といっても北秋田と秋田だとちょっと内陸と海辺になりますが、それぞれおすすめの秋田グルメはありますか?

豪風:北秋田市は内陸なんで、やっぱり山のものじゃないですか? たけのことかですかね。結構、採れますんで。地元では馬肉と一緒に煮込むのがあってうまいんですよ。あまりに採れるからですね、採れる採れるで採ってたら、熊と出会うという。

石川:えーーー!!!

豪風:だいたいそういうことですよね。熊も、やっぱり生きて行くために食べないといけないんで出てくると、採れる採れるで夢中になってもう一生懸命になってる人と鉢合わせしちゃうんですよ。でも、石川さんは秋田市内ですからね……。

石川:いや、でも山のものもありましたよ。親父が山菜を採りに行くんで、山菜が食卓にすごい出てましたね。熊には会ったことはないですね(笑)。

豪風:僕も会ったことはないですよ!(笑)

石川:僕はですね、ババヘラ*ですかね。東京ヤクルトのファン感謝デーは秋田ブースが出てて、そこにババヘラさんが来てくれたこともありますね。夏の国道沿いはババヘラがいっぱいいて(笑)。小さい頃、野球帰りにいつも食べてました。

豪風:僕も食べてましたよ。小さい時からありましたよね。ありましたっていうか、いましたよね(笑)。最近はバラの形とかいろいろできるんですね。小さい時はピンクと黄色で普通のやつしかなかったのにね。

*ババヘラ:国道脇などでビーチパラソルをさし、路上で販売されているアイスのこと。販売員が中年より年配の女性(つまりはおばさん)がヘラでアイスをコーンへ盛ってくれることからこの名に。

―ババヘラも進化しているわけですね。さて、次は秋田気質について……。

豪風:結構、秋田県民は引っ込み思案なんで、日中は出てきたがらない。秋田全体そうかわからないですが、夜になってお酒飲むとね、誰でもフレンドリーになりますよね(笑)。それはやっぱりいいところじゃないかなって思いますけど。たまにやりすぎて失礼にあたることはありますけど、秋田の人はそういう傾向ありますよね。

石川:そうですね。僕もやっぱり引っ込み思案でしたね。大学で東京来た時に、同じ高校の友だちと来たんですけど、彼がいなかったら友だち作れなかったんじゃないかな。最初はあまり溶け込めないタイプかもしれません。今はだいぶ改善されたつもりではいるんですけど……。でもやっぱりこう、飲みニケーションじゃないですけど、そういうのは楽しいですよね。秋田はおいしいお酒がいっぱいあるんで。

実は成績が悪い!? 緊張感漂う秋田でのゲーム

-なるほど、秋田に行ったときは夜の街に出ると飲みニケーションで楽しめるということですね。秋田といえば、大相撲は今年も巡業で秋田場所があったり、野球もほぼ毎年秋田でのゲームがありますね。地元開催の場所やゲームについてはどうでしょうか。

 

石川:地元の方々は本当にすごくやさしく声もかけてくれますし、一方で厳しい目でも見ていただいてます。勝利を届けられるように、あいつ頑張ってんじゃんと思ってもらえるようにがんばっていきたいと思っています。ただ、地元での登板って、実はめちゃめちゃプレッシャーでもあるんですよ。変な緊張しますね。どの球場で投げるよりも、こまちスタジアムで投げるのが。

豪風:でも、それ絶対きついですよね。秋田で本場所をやってるようなもんでしょ。そんなのもう……。対戦相手にね、「お前らわかってんだろうな」って言いたいですよね。投げる時ね。「ここ秋田だぞ」って言いたいですよね(笑)。

石川:秋田、成績悪いんですよ。変なプレッシャーあるんです。昔は、ちょうど秋田で登板するように無理やり中4日とかでローテーション組まれたりしたこともありましたけど(笑)。今は特ににそういうのはないんですが、逆に今だからこそ投げたいってのはありますね。若いときはね、こう……、きついな、とかありましたけど。パッと1塁側のスタンド見ると、知り合いとか親戚とかいっぱいいて(笑)。

豪風:もちろん、バッターは構わず振ってくるんですよね?

石川:振ってきますよ。

豪風:おいおい! 秋田だぞ! おいってね(笑)。

石川:ぜんぜん関係ないです(笑)。

豪風:その点、相撲は巡業なので、勝負というよりは一人でも多くの来場者と触れ合えればなと思ってて。もう土俵じゃなくてファンサービスのほうに力を出してます。よく親方衆に言われるんですけど、お前昨日まで稽古してて、なんで地元で稽古しないんだって。稽古見せるのもそうですけど、それは今まで見せてきたし、触れ合う方が大事かなと思うんですよ。どうしても限られた時間になるんで。秋田に行くのは楽しみにしてますよ。

石川:あ、僕も楽しみなんですよ!

両者:爆笑

石川:本当に秋田の方々には、石川がんばってるなって思っていただけるよう、数字がすべてじゃないですが、勝利を積み重ねていきたいです!

豪風:僕も秋田のみなさんにいい相撲を見せられるように日々精進していくのみです!

意外な秋田名物に秋田人気質、秋田でのゲームや巡業での本音なども飛び出したお二人のお話いかがでしたでしょうか。次回は体や年齢のお話、気になる進退についての心境などについて語っていただきます。お楽しみに!

豪風 旭(たけかぜ・あきら)
尾車部屋所属。柔道経験を生かして高校から相撲に転向。大学時代には学生横綱に輝く。平成14年五月場所、幕下15枚目格付け出しで角界入り。わずか2場所を経て同年九月場所で新十両、翌年三月場所で新入幕をはたす。平成20年三月場所で新三役に。最高位は関脇。得意技は突き・押し。ブログ/豪風がんばるぞ!も要チェック!

石川雅規(いしかわ・まさのり)
東京ヤクルトスワローズ所属の投手。秋田商業でエースとして甲子園に出場。その後、青山学院大学に進み、東都大学リーグでもエースとして活躍。3年生の時にはシドニーオリンピックにも出場。平成13年自由獲得枠で同球団に入団。平成14年は12勝をあげ新人王に輝く。著書に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)がある。

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クイズに答えてプレゼントをゲット!
豪風関と石川投手、お二人のサインが入った、なまはげのお面(A)秋田犬のミニぬいぐるみ(B)秋田グルメが染め抜かれた手ぬぐい(C)を各1名様にプレゼントいたします。

ご応募を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!

〚問題①〛

豪風関がおすすめしている秋田グルメは? 

「たけの○」

○に入る文字はなんでしょうか?

問題①~③(②と③は対談各回にて出題)の答えを合わせるとある単語になります。その単語をお答えください。

なまはげお面は裏面に、秋田犬は一匹の両サイドに、手ぬぐいは1枚の両端に、お2人のサインが入っています。

応募方法
①対談シリーズ1~3回で出されるクイズの答え(必ず3問ともお答えください)
②希望商品
③豪風関×石川投手対談のご感想
④おすもうさんサイトで面白かった記事を3つ
⑤お名前
⑥メールアドレス
①~⑥をご明記のうえ、info@osumo3.comまでご応募ください。
締切は2018年8月31日
応募者多数の場合は厳正なる抽選の上、ご当選者のみにメールで詳細をご連絡いたします。
*個人情報のお取扱いについて
お預かりした個人情報は、適切に管理し、プレゼントの発送やサイト制作の参考にさせていただく以外の目的で使用いたしません。

なまはげにサインを入れる豪風関と、思わず関取の肉体をチェックする石川投手。

 

Photo/Kaori MURAO

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