令和元年秀男の五大ニュース

秀男さんの誕生日も終わり、いよいよ令和元年も幕を閉じようとしています。そこで、令和元年の締めとして、秀男さんに今年の五大ニュースを聞いてきました!

ステキな相撲ブランケットを愛用中の秀男さん。

―では年末ということで秀男さんの令和元年十大ニュースを。五大ニュースでもいいですよ。
そうね。10も探すのが大変だよ。

―思い出してください。初場所から。優勝だれでしたっけ?
玉鷲だよ。玉鷲もあんときだけだったよね。決して若くはないからね~。

―今年はベテラン勢の引退が相次ぎましたが・・・。
琴奨菊はね~。

―まだ現役です!!
あ~。

―押尾川親方の元豪風関とか、中村親方の元嘉風関とか、安治川親方の元安美錦関とかね。そしてなんといっても荒磯親方の元横綱稀勢の里ですよ!
うーん・・・・。

―あ、五大ニュース。順位順じゃなくていいですよ。印象に残ってること。炎鵬関に会われたのは?
会えてよかったね~。

炎鵬関との対談記事を見る

―ほかにはどうですか?
俺が生きてることが一番。長生きするはずじゃなかったんだけどね。

―何歳くらいまでの予定だったんですか?
68くらいでよかったね。

―え~もう2年もすんじゃいましたよ。あと何年くらいいけそうですかね?
ま、来年いっぱいかな。

―もう令和も迎えちゃいましたしね。
相撲も終わっちゃうよ。

―そんなことはないです!あ、来年オリンピックですね?
たまには見たいなって思うね。

―4年に1回ですけどね。どの種目がお好きですか?
そのときにならないとわからないよ。

―注目してるのは?
ほら・・・あれ・・・。

―卓球?
卓球もそうだけど・・・ほら、昨日終わったやつ・・・。

―バドミントン?
そうそう。

―へ~。
あまりおもしろくないんだけどね。

―ズコっ。球(シャトル)が見えないんですよね。
そうそう。あれ、色をつけりゃいいのにね。

―五大ニュースに戻ります!今までのを整理すると、トップは秀男さんが生きてて、古希を無事迎えたこと。2番目は炎鵬関に会ったこと。3番目は?屋形船とか?
そうね。

―おすもうさんがらみばっかりじゃないですか! ありがたいですが……。映画は?
ぜんぜん観てない。

―テレビでも?
今おもしろいなって思うのは、忠臣蔵をずっとやってるんだよね。

―討ち入り!
14日だよ。

―専門チャンネルで?
どこでもやってるよ。

―誰の大石内蔵助がすきですか?
やっぱり片岡千恵蔵だね。

―片岡千恵蔵って相当昔ですね。
そうっすか。

―リアルタイムじゃないでしょ。
リアルタイムだよ。

―でも子どものころでしょ。
そうね。でも、映画館でみたのは長谷川一夫だけどね。うちの田舎では東映はなかなかかからなかったから。

―長谷川一夫は東映じゃなかったんですか?
大映。

―へ~。
あ~知らないんだ。もう大映ないしね。

―東映・大映・日活ですか?
あと松竹ね。でも、忠臣蔵は東映が一番いいよ。いろいろ観たけど、やっぱり脚本が違うわ。

―そうなんですか!
だって、同じ忠臣蔵を撮るのに、どの話を入れるかが大事なんだよ。全部入れたらつまんなくなっちゃうし。

―スゴイ。忠臣蔵評論家みたいになってますよ。どのエピソードが好きなんですか?
やっぱしね、毛利小平太の。知ってる? この人討ち入りに参加してないんだよね。

―へ~。
子どもの頃から印象が強くてね。鶴田浩二がやってたんだよ。今観たらどうってことないんだけどね。

―私、赤穂に行った時に大石神社行きましたよ。
俺も行ったよ。

―巡業の合間に行ったんですか?
そうね。何日かいたから。で、今日月曜日だっけ?(テレビガイドをめくる)

―すごい!そんな小さい字よく老眼鏡なしで見えますね。
見えますよ。今日もなんかあったんじゃないかな。「赤穂城断絶」だっ。(萬屋)錦之介かっ……。

―え、錦之介好きじゃないんですか?
好きじゃないことはないけどね。

―っていうか、五大ニュース何位までいきました? 3位かな? 4位が忠臣蔵?5位は?思い出してください。どこか出かけませんでしたか?
のらくろ(カフェのらくろ)。

―それ2位の「炎鵬関に会った」です!じゃ、炎鵬関以外の相撲はどうでしたか?
……ないよ、相撲は。特別に強いのがいないからね。

―朝乃山は?
あ~面白いね。強いけど、四つ相撲だからね。

―意外性はない?
うん。

 ―記憶に新しい、秋場所九州場所あたりでは?
なんかあったかね……。

―なかなか五大ニュースになりませんね。
ならないね~。

―じゃぁ、今年を漢字一文字で表すとしたら! 世間的には「令」らしいですけど秀男さん的には?
え~……「終(おしまい)」ってやつ(笑)。

というわけで、難航した五大ニュース。読者の皆様にはまったく関係のない個人的四大ニュースになってしまいましたが、まだまだ終わらない「秀男のおすもうポツリ」、令和2年もどうぞよろしくお願いいたします!

秀男
本名・山木秀人(やまき・ひでひと)、元立呼出。1949年生まれ。1969年伊勢ヶ濱部屋に入門、同年三月場所で初土俵。桐山部屋を経て、定年時は朝日山部屋所属。2008年一月場所より呼出のトップである立呼出を務め、2014年十一月場所にて、惜しまれつつ定年退職。見事な呼び上げの美声で相撲ファンから愛され、「土俵の妖精」のニックネームも。

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