祝!立呼出し昇進!次郎さんインタビュー

令和6年一月場所から立呼出しになった次郎さんに、いろいろなお話をうかがいました!

いっしょに両国をぶらり歩いた「じろさんぽ」も必見!

 

 

「土俵築きの名人」と呼ばれて

――次郎さんは18歳で入門されました。

相撲が好きで、高校を卒業したら相撲にかかわる仕事ができたらいいなと思っていたので、相撲協会に手紙を書いたんです。そうしたら返事がきて、面接や採用は部屋で行うから、入りたい部屋はありますかって。自分は北の湖さんのファンだったので、当時の三保ヶ関部屋にお願いしたら、入れてくださることになりました。

――相撲は見に行かれていた?

そうですね。千葉に住んでいたので、高校の友達といっしょに東京の場所は見に来ていました。当時はまだ蔵前国技館でした。

――三保ヶ関部屋に入門されて、いかがでしたか?

使いっぱしりみたいな、用事を頼まれることが多くて大変でした(笑)。でもおすもうさん の近くにいられるから、うれしかったですよ。

――拓郎さん(元立呼出し)も三保ヶ関部屋でした。

呼出しの仕事は拓郎さんに一から全部教えてもらいました。呼出しの先輩がいるのはありがたかったですね。

――次郎さんは「土俵築きの名人」といわれています。土俵づくりのこだわりはありますか?

土俵は固くしないといけないんですね。やわらかいと力士の足が沈み込んだり、滑ったりしてケガしちゃうから。荒木田という土を使っているんですが、前は地方場所によっては荒木田じゃなかったので固めるのが大変でした。今は、本場所はぜんぶ荒木田。でも季節によって湿気が多くて固まりにくかったりするから、調整しながら作っています。

ーー次郎さんは指示を出されている?

今は大吉さんが監督です。呼出しみんなで力を合わせて作っています。

 

裁着袴からのぞく赤い帯は、後輩からの還暦祝い

――次郎さんの裁着袴姿、いつも粋だなと思って見ています。ペタペタ歩いていないところとか、着物と袴の色合わせとか。

そうですか(笑)

――装束や着付けにこだわりは?

ないです、ないです。

――裁着袴のわきから、赤い帯が見えています。

あの帯は、呼出しの後輩が還暦のお祝いにくれたんです(ニッコリ)。

――ええ〜!素敵なエピソード!!慕われていらっしゃるんですね。

そんなことないです。

――次郎さんの柝の音も、とてもよくひびきますよね。

拍子木の素材は桜です。自分がよく使っているのは、魚津の相撲甚句会の方が贈ってくださったものです。

――停年されたあと、拍子木はどうされるのですか?

一門の後輩に譲ろうと思っています。

――呼出しさんは太鼓もお仕事のひとつですが、若いころは次郎さんもされていたのですか?

はい、やっていました。太鼓は場所がないときに国技館で練習するんです。部屋にいると、用事頼まれちゃうから国技館によく来てましたよ(笑)。

――出かける口実にもなりますね(笑)。次郎さんが印象に残っている呼び上げを教えてください。

幕内格にあがったとき、ちょうど朝青龍関も新入幕で、初日の大至戦で呼び上げたことですかね。なんか、印象に残っています。

 

美術館めぐりと中島みゆきが好き

――ここからは素顔の次郎さんにせまります。高校時代の部活はなんでしたか?

美術部でした。昔から絵を描くのが好きで、高校時代は油絵とかも描いていましたね。

――そうなんですね! 土俵をきれいに作ったり、装束の着方が洒落ていたりするのは、美的センスがあるからなんですね。

いやいや(笑)

――今でも絵は描かれるんですか?

入門してからは描かないですね。

――そういえば三保ヶ関親方は絵を描かれる方でした。

そうそう。親方は本格的でしたよ。

――絵は描かれなくても、美術館に行ったりは?

します、します。

――本場所や巡業で各地に行って、美術館めぐりもできますね。次の大阪で、行ってみたいところはありますか?

中之島美術館。たしか「モネ」の展覧会をやってるんじゃないかな。

――お〜調べてらっしゃる! 最近行った美術館で、ここはよかったというところはありますか?

このあいだ部屋の旅行で熱海に行ったんですけど、帰りにひとりでMOA美術館に行きました。尾形光琳の「紅白梅図屏風」がドーンとあってね。とてもよかったです。

――あそこは景色もとてもきれいですよね。次郎さん、好きな歌手はいますか?

中島みゆきが好きです。

――へえ!

昔、国技館であったコンサートに行きましたよ。

――それはもう呼出しさんになられていて?

そうです、そうです。

――テレビは何を見ますか?

ん〜時代劇かな。時代劇は好きですね。

――時代劇を見てらっしゃるから、装束の着方も粋なのかもしれません。江戸の町人感があります。

どうでしょう(笑)

――そういえば、10代三保ヶ関の増位山さん(歌手で元大関)は、鬼平犯科帳が大好きとおっしゃっていました。

鬼平ね! 自分も好きですよ。

――話はガラっと変わりますが、次郎さんは犬派、猫派、どちらですか?

猫かな・・・カミさんが地域猫?の活動していて、今、家に5匹ぐらい来るんです。1匹、家の中に入っちゃって、飼ってるというか・・・

――猫ちゃんがおうちにいるんですね。お名前は?

シロ。

――白い猫ちゃんなんですね。

いや、白くないの。

――白くないのにシロ!

小さいころは白かったんですよ。でもだんだん茶色が出てきちゃった。でもシロって呼んでます。

――次郎さんのおうちなら、穏やかに過ごせそうで、幸せな猫ちゃんですね!

次郎さんと行く両国めぐり「じろさんぽ」

「ちょっと買い物してきます」と言って次郎さんが向かったのは、創業100年をこえるお茶の老舗、中村園本店さん。贈答用も、呼出し部屋で飲むお茶も、ここで購入されるそう。次郎さん行きつけのお店です。

中村園本店

両国駅徒歩2分

住所:東京都墨田区両国 2-17-14

営業時間:11:00〜18:00

定休日:第2第4土曜日/日曜日

春日野部屋に向かう途中、時代劇好きの次郎さんと「忠臣蔵」で有名な吉良邸跡に寄り道。「時津風部屋の近くですよね。久しぶりに来ました」

さんぽ中もポツリポツリといろいろなお話をしてくださる次郎さん。お酒は「量は飲まないけれども、種類はなんでもいけます」とのこと。

令和7年の一月場所中に65歳の誕生日を迎える次郎さん。停年は場所後の予定。停年したら絵を描いたり、美術館やお城をめぐったりしたいそう。

ゴールの春日野部屋前で。楽しいお話、ありがとうございました!

 

 

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次郎(じろう)

 

千葉県習志野市出身、本名・西出和夫。春日野部屋所属。

三保ヶ関部屋に入門し、昭和53年三月場所で初土俵。

平成7年1月場所、十両格に昇進。平成13年一月場所、幕内格に昇進。

平成14年九月場所、三役格に昇進。令和6年一月場所、立呼出しに昇進。

 

photo:Kaori MURAO

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