第一回② 日本医科大学 相撲部主将 三浦一馬さん

相撲への熱い思いがあふれるツイッター「日本医科大学相撲部@nmssumou」に吸い寄せられてやってきた日医大相撲部。主将の三浦一馬さんのインタビュー第2回目!

――学生相撲というと、相撲エリートの集まる一部はニュースにもなりますが、三部ならではおもしろさってありますか?

「相撲は仕掛ける技はなんでもありなので、三部リーグだとやってきたスポーツ経験が顕著に生かされたりするんです。今の東大のキャプテンはラグビー部なんで、立ち合いの当たりが強い。柔道やっていた選手は足技ですね。内掛け、外掛け。四つになると本当に強い選手だったり、個性がはっきり出るのも面白いと思います」

――宇良関もレスリング経験がありますよね。

「宇良関(関西学院大出身)は、西の三部リーグからのまさかの角界入り、さらに大活躍で三部リーグのもはや伝説です。三部リーグという底辺からも逸材が出てくる可能性を広げてくれたので、これから相撲の競技人口がどんどん広がっていけばいいなと思います」

――宇良関とは年齢が近いですが、大会で会ったりとかは?

「あります。宇良関は大学1、2年のときは65kg未満級で出場されていて、1年のときに優勝したんです。2年のとき1回戦で京大の主将に負けちゃって、そこから増量したみたいです。そのとき勝った京大の主将は、今でもめっちゃ自慢しています(笑)」

――それは自慢になりますよ~。三部リーグといえば、往年の名画『シコふんじゃった。』(監督・脚本 周防正行 主演 本木雅弘)は三部リーグにスポットを当てた映画でした。

「映画に出てくる“本日医科大”というのが“日本医科大”がモデルといわれています。うちの大学で相撲部ですって他の大学の先生に言うと『あ、シコふんじゃったね』と言われます(笑)」

――先ほど相撲の競技人口が減っているとおっしゃっていましたが、最近の相撲ブームで、競技人口が増えているのでは?

「相撲連盟の理事をしている先生に聞いたんですが、わんぱく相撲までの人数は多いらしいんです。それから1/10ぐらいずつ減ってしまうそうで。それを半減させれば、全体の競技人口は倍になる。僕らのような相撲の底辺の選手が出られる試合っていうのが限られてしまっている、というのも競技人口が減る要因のひとつだとは思います」

白熱した三番稽古! 東大相撲部員から次々と指名を受けるも、休むことなく胸を合わせる。

――競技人口が増えれば、そのぶんいい力士が増える可能性も高くなりますものね。ところで、三浦さんはもともと体が大きかったのですか?(現在、体重別では110kg未満級)

「いえ、相撲部に入ってから30kg増やしました」

――30kg!!!

「3年生の頃は体重別で75kg未満級でした。今は体重は105kgぐらいなんですけど」

 

 

――30kgはすごいですね。相撲部屋だとちゃんこで体を大きくしますが、医大の相撲部にちゃんこシステムはないと思うので、どうやって体を大きくしたのですか?

「一日5食たべています」

――今、ご実家くらし? となるとお母さまが“ちゃんこ番”を……

「いや、こっそり、バレないように食べています(笑)。相撲経験者の方に、どうしたら太れるかっていうのを聞いたんですけど、学校終わって家帰る前に吉野家で特盛を食べて、少しおなかを落ち着かせてから家に帰って、平然とした顔で夕飯を食べる、と」

――お母さまが作るのは普通に1日3食だけれど、自主トレでプラスして5食にしている。

「はい」

――お母さまは「あれ、おかしいわ?なんで太るのかしら」って思ってらっしゃる。

「おかしいぞ、って思っているかもしれません」

ぶつかり稽古で、東大相撲部員に胸を貸す三浦さん。

――体を大きくすることに関しては、賛成されている?

「あまりいい顔はしないですね(苦笑)」

――そりゃ、力士になるんじゃなくて医師になるために大学行ってるんですものね(笑)。もともと食べるのはお好きで?

「いえ、それがもともと小食で、たくさん食べるのは苦手です。なので最後の1食は、飲むヨーグルトです。限界まで食べたあとに、寝る前に飲むヨーグルトを1リットル流し込む」

――あ、でも寝る前にたんぱく質を摂るとよく眠れるっていうから良いんじゃないですか?

「たんぱく質はそうなんですが、飲むヨーグルトは糖分がすごいんで(笑)あんまり良くないと思います。こないだテレビで鳴戸親方(元大関・琴欧州関)が、固形の無糖のヨーグルトを振って液状にして飲むっていうのをやっていて、それにしようと思っています。いろんな国の食生活を見ていて感じるんですが、やはり“乳”を飲んでいる国って強いんですよね。モンゴルもそうですけど。以前、モンゴルに旅行に行ったのですが、ずーっと乳を飲んでいますし、お酒も馬乳酒でやっぱり乳。そういう食生活の面でも、強くなる要素は積極的に取り入れたいと思っています」

――やっぱりたんぱく質を中心とした食生活を?

「そうですね。コンビニでサラダチキンとおにぎりを買ってたべたりしています。アスリートは筋肉増量、維持のために体重×2~3gのたんぱく質を摂ったほうがいいっていうんですけど、なかなか難しいですね。僕の場合、体重が105kgなんで200gちょっとのたんぱく質が必要なんですが、1回で体が吸収するたんぱく質の量が決まっていて、20とか30。プロテインのたんぱく質量が1回20gなんで、プロテインに換算すると1日10杯飲まないといけないから、自分でも摂れているかどうか……。卵で1個あたり7gなんで、1日30個とか食べないといけなくて」

――それは難しいですね。コンビニで買うと高いですしね。

「そこも学生には課題です。ラグビー部員とよく一緒にごはんを食べたり勉強をするんですが、食事もコンビニで買うのはお弁当じゃなくて、サラダチキンとローストハムにおにぎり、飲み物は野菜ジュースとか。自宅で食べるときも、卵と納豆はストックして、母の料理にたんぱく質をプラスしたりして、体づくりには気を遣っています。」

――それでも体を大きくするのは難しい……

「相撲部屋は朝稽古があってちゃんこ、それから昼寝じゃないですか。やっぱり寝るのって大事だと思います」

(部員募集)

日本医科大学相撲部は100年超の歴史アリ! しかし今、選手は4人(助っ人含む)です。選手・マネジャーともに随時募集中。兼部も可。学年、体格不問! 

我こそはという方は、s12-099mk@nms.ac.jpまでご連絡を。

 

 

 

 

土俵の整備も怠らない。

photo:Kaori Murao

つづく・・・

 

記事をシェアする

コメントは受け付けていません。