ポテンシャルが開花！さらに上を目指す湘南乃海関インタビュー

七月場所、新入幕で10勝を挙げ、敢闘賞を受賞した湘南乃海関。大活躍の裏側と今後の目標について伺いました。

取組後は、翌日の対戦相手を研究

――新入幕で10勝、そして敢闘賞受賞、おめでとうございます。以前お話しをうかがったのは十両昇進が決まった昨年の12月でした。そこから番付を駆け上がりましたね。今は毎日取組がありますが、いかがですか？

自分は、15日毎日相撲を取るのが合っています。七番相撲だと、勝っても負けても、休みの日にいろいろ考えてしまうんです。毎日相撲があると、余計なことを考える時間はないですね。取組終わって部屋に帰って、翌日すぐまた取組ですから。

――まさに「一日一番」ですね。翌日の対戦相手、知りたい派と知りたくない派の方がいますが、関取はどちらですか？

知りたい派です。知って研究してから挑みます。番付が上になると、やはり相手をしっかり研究しないと勝てないです。

――どのような研究を？

数場所前からの相手の相撲を、大相撲アプリの動画で見ます。会員になってるんで。特に立ち合いを勉強しています。

――場所中の１日の過ごし方を教えてください。

親方は、場所中は体をしっかり休めなさいと言うので、朝起きるのは８時ごろです。８時半ごろから稽古場に降りて10時ごろまで稽古します。そのあと、ちゃんこを食べてから場所入りします。

取組が終わって部屋に帰ったら、稽古場で体を動かします。クールダウンもあるんですが、そのときには翌日の相手がわかっているので、立ち合いをイメージしながら体を動かしています。

――場所中の夜はよく眠れますか？

眠れないときもありますが、そんなときは無理やり寝なくてもいいか、という感じです。動画を見たりして、自然に眠くなるのを待ちます。

――好調が続いていますが、ゲン担ぎのようなことは？

していないですね。音楽はそのとき聞きたいものを聞きますし、食べ物も食べたいものを食べます。幕下時代は、ルーティンというか、そういう決め事を結構していたのですが、それに縛られるのもどうかな…と思って、考えないようにしました。

――ちなみに今、よく聞いている音楽は？

湘南乃風です！　でも何の曲を聞くといい、とは決めていません。気分で選んでいます。

チーム高田川で

勝ち取った敢闘賞

――夏巡業は、幕内に上がって初めての巡業でしたが、いかがでしたか？

大関に胸を出してもらって、ありがたかったですね。

――相撲協会のX（旧Twitter）にも動画があがっていました。

はい。稽古中はとても苦しいんですが、本当にありがたいですね。

――夏巡業で思い出に残った食べ物はなんですか？

北海道で食べたウニですね。めちゃくちゃ美味しかったです！

――美味しそうです！　幕内に上がっての巡業は、やはり違いますか？

声をかけてくださる方もたくさんいて、嬉しかったです！

――七月場所で敢闘賞を受賞されましたが、賞金は何に使うのか決めましたか？

自分は趣味もないですし、欲しいものも特にないです。何かを買うよりも、部屋のみんなと美味しいものを食べに行きたいです。

――敢闘賞はチームで獲得したという感じでしょうか。稽古の様子も大乗さんが撮影されているそうですね。

はい。写真や動画を撮影してくださっているので、それを見ながら研究しています。

――九月場所の目標を聞かせてください。

自分の相撲をとるだけです。また取材してもらえるように頑張ります！

――またすぐに取材にうかがいます！